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【資本主義ハッカー=無職階級】
草葉の陰からこんにちは。
たまやまです。
我々労働者階級は、何故こんなにもつらい苦しみを背負っているのでしょうか?
それはひとえに労働と消費資本主義に曝され、日々の生活において身動きがまったく取れなくなっているからに他なりません。
自由度のなさは不幸に直結します。
望んでもいない労働にせっせと勤しみ、誰にも感謝されないブルシット・ジョブをこなし、必要以上のお金をもらい、ストレスが溜まったせいで消費に走り、ドカ食いヤケ酒し、体調を崩し、お金がなくなる……。
消費資本主義社会が労働者に望むのは「金持ちにならず、ずっと働き続けてくれること」ですから、安い例月給与を差し出し、メンタルダウンしないレベルの休暇を与え、ボーナスとバーゲンセールを組み合わせて消費を煽り、貧困層に留めようとします。
まさに現代社会は、底辺貧困ループ作成の永久機関です。
ここから抜け出すための方策を考えることこそ、自分の人生を真に生きることにつながるでしょう。
ですが、最低限のお金がないと暮らしていけない……。
ここで、何とも不思議な話ではありますが、資本主義に対抗するソルジャーである無職階級こそ、資本主義を真に理解し、ハック(攻略)する必要性があります。
資本主義のおこぼれを頂戴し、持続可能な無職になるために。
現代の日本は非常に恵まれています。
これほどインフラ・治安・住居・家電・娯楽が整備された国はないでしょう。
ほんの数十年前までスマートフォンもなかったんです、信じられますか?
それに投資環境も整い、万人の最適解である「インデックス投資」が簡単かつ安価に行えるようになっています。
消費資本主義への切り札「ミニマリズム」を学ぶこともできます。
これを使わない手があるでしょうか?
現状の日本では、他人よりも相対的にお金を使わなければ、昔の人々より遥かに便利で生産的で楽しい生活を持続的に送ることができます。
それが広告やマーケティングによって「新しいものは良いこと」「高級品は至高」という意味不明な価値観を刷り込まれ、忘れてしまっているのです。
持続可能な無職になるための土台は完璧に出来上がっています。
一人暮らしなら、かなり現実的です。
「いやいや、そもそもこういう社会を変革することが大事であり、現状のシステムにおもねる態度はいかがなものなのか?」という意識が高い声も聞こえてきそうです。
そもそもの話ですが、資本主義というシステムを根本から変革するためには、そのシステムに習熟したエリートでなければなりません。
ですがこれには罠があり、システムをハックしたエリートは、そのシステムから恩恵を享受しているため、わざわざシステムを変えようと思わなくなります。
高い志を持った優秀な若者が、いつの間にか巨大なシステムに絡め取られていく現象は枚挙に暇がありません。
私たちの短い人生はシステムを破壊するためにあるわけではないと思うのです(強固な政治的意思があれば話は別ですが)。
ゆえに、システムをハックする方向に動いた方が幸福度は上がるでしょう。
行き過ぎたシステムハックには弊害もありますけどね……。
私は消費資本主義をメタクソに叩きまくっていますが、それとは裏腹に消費主義を攻略するためのミニマリズム、資本主義を攻略するためのマネリテを習得しました。
日本は非常に恵まれた環境であり、一定以上の給与をもらえる会社に勤めることができれば、攻略法を間違えないかぎりある程度の資産を成すことは可能です。
この事実をまったく知らず、望んでもいないのに消費資本主義の奔流に飲み込まれてしまう子羊たちを、私は救いたい……。
別に「この方法こそが至高の善だ!」などと宣うつもりは毛頭ありませんが、知っているのと知らないのでは大違い。
ひとつの選択肢として、覚えておいてほしいのです。
知識はあるに越したことはないのだから。