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【世の中に必要な仕事ほど給料が低い】

ブルシットジョブに絶賛苦しみ、藻掻いているたまやまです。
無職志望者の皆様ならご存じでしょうが、クソどうでもいい仕事のことをブルシットジョブと呼びます。
 
ブルシットジョブと言われるからには、それが例えば某製パン工場のライン作業員だったり、期間工だったり、地面師だったりすると思うじゃないですか?
意外とそうでもないらしいんですよね。


例えばコンサルタントや広告業界って(超絶過労なのはスルーして)創造的で素晴らしい仕事だと思いますよね?
ですが意外と、仕事に対するエンゲージメントが低いのだそうで。
そのような業界に入る方は志も高く、知的能力も優れており、社会的なステータスも高く、給料も良いはず。
そのような超絶エリート集団でも、段々と仕事がブルシットジョブ化していくのです。
 
ブルシットジョブと呼ばれる仕事は、そもそも低収入な仕事に限りません。
「無意味で無価値で、やりがいを感じられない仕事」のことを指します。
 
コンサルや広告業界って、ぶっちゃけ別になくても困らないじゃないですか?
なんなら消費社会を加速し喧伝している必要ない職業とまで私は思っているのですが、このような職種は無形物を生み出す(価値を創造する)のが主な仕事です。
彼ら彼女らからすると、社会に価値を生み出している感覚が段々と薄れていくようで(そりゃ必要なモノが行き渡った社会において不用品を押し付けるために大衆を操作するみたいな仕事ですから……)、誰もがうらやむ創造的でステータスが高い仕事であってもブルシットジョブ化し、やる気が失われていくようです。
営業マンがクソみたいな商品をご老人に無理やり売りつけるみたいな感覚なんですかね?


それと対比して、介護士や保育士、ごみ清掃員や農家、看護師や建設業者などなど……。
これらの仕事は社会を維持していくために必須であり、エッセンシャルワーカーと呼ばれる仕事も含まれています。
エッセンシャルワーカーは精神労働や食品産業、インフラ整備などにおいて重要と言って間違いなく、あらゆる人がその恩恵を得ています。
それにも関わらず、給料や社会的地位が高いとは言い難い状況です。
 
世の中に必要とされている仕事ほど、給料が低いのはなぜか?
これらの仕事を行う人が、能力的に劣っているからでしょうか?
いやいや、そんなわけないですよね。
 
結局のところ、「誰を相手にビジネスをするか」が最も大事なのです。
頭数の多寡ではありません。
金持ち相手にビジネスできるかどうかがすべてです。
コンサルや広告業界は、大企業相手の仕事が圧倒的に多い。
エッセンシャルワーカーはあらゆる人を包摂する。
これの違いでしかありません。
 
ビジネスでは商品を売るためにターゲットを明確化するのが肝要と言われますが、これは別に「多く売れるモノは何か?」を追及すべきというわけではなく、「より高く売れるモノは何か?」を考えるべきということなのです。
「薄利多売よりも高利少売が正義」ということになりますね。
そうなると悲しいかな、エッセンシャルワーカーは儲からない仕事になってしまうのです……。


最後に圧倒的な私の個人的感想ですが、エッセンシャルワーカーを公務員化する方向がこれからの社会運営において重要なんじゃないかなとか思っています。
公務員は利益を生まなくて良いから安定的な地位や俸給が保障されているわけで、事務仕事よりもよっぽどこっちの仕事のほうが社会インフラを支えている気がするんですよねえ……。


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