フードペアリングを学びながらChatGPTで、ケーキを作ってみた。
こんにちは、UXアーキテクトのtamasallyです。
今回はフードペアリングの本を読みながら、ChatGPTと「ブルーベリーとレモンのヨーグルトケーキ」を作ってみた体験を備忘録として公開します。先に結論なのですが、ヘルシーで美味しいケーキに仕上がったので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1. フードペアリングとは何か
1.1 フードペアリングの概要
フードペアリングとは食材×食材の組み合わせです。ある食材の組み合わせが抜群に美味しかったり、そうではなかったりすることはありませんか?
誰もがご存知の「生ハム×メロン」の組み合わせですが、実はアロマ分子的になぜ合うのかを説明できます。
食材と食材の相性で重要なポイントの一つは「香り」です。生ハムの香りと一言で言っても、複数のアロマ分子で構成されています。この香りの共通点が重なるほど、美味と感じられるのです。
※生ハムの場合は、熟成過程でさまざまなアロマ分子が生成され、その結果あらゆる食材との相性が向上しているらしい。
1.2 フードペアリングの学び方
上記の詳しい内容は「香りで料理を科学するフードペアリング大全」という書籍を読んでみてください。この本には、香りの分子を大きく14カテゴリ(例:フルーツ, シトラス, フローラル…)に分類し、食材ごとにチャート形式で掲載しています。「牡蠣×キウイ」や「トマト×イチゴ」のような驚きのある組み合わせ例も多数あり、値段は高いのですが、美食好きには自信を持っておすすめできる本です。
とりあえず14カテゴリの内容のみ知りたい方は、上記の書籍を発行したフードペアリング社の以下の記事がおすすめです。
HOW TO INTERPRET AN AROMA PROFILE
https://www.foodpairing.com/how-to-interpret-an-aroma-profile/
2. ChatGPTの活用方法
2.1 ChatGPTを使ったレシピの可能性
生成AI利用したChatGPTでは、料理のレシピについても学習しています。
料理レシピの作成におけるChatGPTのメリットとしては「牡蠣×キウイ」など、一見するとWebサイトでは見つからないような組み合わせも、レシピをこしらえてくれるので、勇気は必要かもしれませんが、ある意味では気軽(?)に試すことができそうです。
2.2 ChatGPTでケーキのレシピを作る方法
(1)フードペアリングしたい食材を選ぶ
書籍の「香りで料理を科学するフードペアリング大全」や、この書籍を発行したフードペアリング社のサービスからhttps://www.foodpairing.com/chefs/(登録無料)から、ペアリングしたい食材を探してください。
(2)選んだ食材からChatGPTにレシピを作成する手順
参考までにプロンプトを掲載します。
※ChatGPTでは「キー・アロマ」を使用したペアリング手法については未学習のため、プロンプトには記載していません。
あなたは優秀な(パテシエ/料理人)です。
以下の材料を利用した実践的なレシピを考えていただけますか?
#作りたいもの:"""
ケーキ
"""
#使用する材料:"""
- ヨーグルト
- オートミール
- レモン
- ブルーベリー
"""
#材料選びで考慮すること:"""
- 使用する食材は、必要であれば他にも追加して問題ありません。
- 分量でカップを使用する場合は、日本式で1カップあたり200mlとしてください。
※※お好みで記載してください※※
- ダイエットのレシピのため、脂質は一人前20gを超えないようにしてください。
"""
3. ヨーグルトケーキの作成体験
3.1 ヨーグルトケーキレシピの紹介
最終的なレシピは以下になりました。
フードペアリングとして意識したキーアロマ
※初回なので、安定の組み合わせをチョイスしました
レモン×ブルーベリー:レモン, フローラル
オートミール×ヨーグルト:チーズ
3.2 作成過程で遭遇した課題とその解決方法
レシピの分量が一般的な目線で正しいのか不安
別のChatGPTのシェフに第三者視点でレシピをレビューしてもらいました。
全体の分量に対してxxxが(多/少な)すぎるか検証したい場合は、類似レシピをweb検索しました。結論、量についてはChatGPTが提案のもので特に問題がなかったように思いました。
レシピの分量が使用している型に対して(多/少な)すぎないか心配
使用する型の大きさをChatGPTに伝えて、量を調整してもらいました。
焼き上がり時間が過ぎても、固まらない(串が通らない)
ChatGPTに限らず、焼き時間は機械によって上下することが多いです。
今回は20-25分で固まらなかったので+10分ずつ様子を見ながら焼きました。
3.3 ケーキの評価と感想
ケーキの見た目はそんなに悪くないような気がします。焼く前の生地はびっくりするほど液体だったので、ちゃんと固まってくれて安心しました。
味はレモンの酸味とブルーベリーが程よくマッチしており、ヨーグルトケーキにしては、味わい豊かに仕上がったと思います。レモンピールが食感的にも良い仕事をしているので、必ず入れてください。朝ご飯や、軽いブランチにピッタリな印象で、スイーツしすぎない感じで良きです。オートミール粉のおかげで、一切れ食べるとお腹いっぱいなのでダイエットにも良さそうです。
※ChatGPTによる計算結果:
全量: 約719kcal, P: 約39.4g F: 約12.6g C: 約122g
1人前(1/8個): 約89.8kcal, P: 約4.9g F: 約1.5g C: 約15.2g
私自身いきなりChatGPTのレシピで作るのは勇気が出なかったので、まずはよく知った材料×フードペアリングから始めてみるのはおすすめです。
4. 最後に
以上、フードペアリング×ChatGPTを用いた料理について解説しました。
自分だけのオリジナルレシピ作りの楽しさや、さまざまな食材の組み合わせを試すことの刺激を感じていただけましたでしょうか。
今後もフードペアリングとChatGPTを用いた料理の挑戦を続けて、新しい味わいや食の発見をしていきたいと思います。皆さんもぜひ、料理の世界に足を踏み入れて、新しい出会いや刺激を楽しんでください!
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それでは、また。