つまらない現実より美しい嘘を…的な意味で「超」常刺激
ポルノを見すぎると正常な性行為を行えなくなることがある。
というような文脈で知った言葉が「超常刺激」。
wikipediaには超正常刺激として掲載されていた。
「ゲームばっかしていたらアホなんで(アホになるよ)」なんてことは、関西人でなくとも似たようなことを言われたことがあるかもしれない。親とか、学校の先生とかに。
超常刺激を背景にそのようなことを言っているのかどうなのかはさておき、生物学的にも、遠からず近い現象は観察されているということを知っていて損はない。
ミヤコドリでの実験では、この鳥の雌は三個の卵を産んで保温するのであるが、そばに五個の卵をかためて置くと、そちらに移動して五個の方を抱こうとする。また、似た色と形であれば、より大きいものを抱こうとするので、そばに大きさが二倍、三倍というような有り得ない卵を置いてやると、そちらを抱こうとする。実物より有り得ない偽物が動物を引き付けてしまっている訳である。
引用:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E6%AD%A3%E5%B8%B8%E5%88%BA%E6%BF%80
いわばバーチャルな刺激があると、実際の物事よりそちらに惹かれるようになるという実験ですね。
いい感じの偽物の卵があると本物よりそちらに惹かれる鳥がおり、ものすごくきれいなビール瓶の欠片があれば本物のメスよりそちらと交尾をし続けるオスの玉虫がおり、ポルノビデオばかり見ていると生身の人間では濡れない・勃たないということが起こるよ、ということである。
例えば、自然に無いような甘い甘い砂糖を過剰に摂取し続けると体に異常をきたす。なんてことは肌感的にも、実際にもイメージしやすい。
同様に、自然では起こらない現象を画像やら動画やらで過剰に見続けると体に異常をきたす。そういうことです。
脳がバグるんです。
過剰な刺激に慣れてしまうと、通常の刺激では飽き足らず、もっともっと強い刺激を求める感じ。
辛い食べ物なんてのもその一つかも。
「依存」というキーワードから連想すると、ギャンブルとか。快楽を得るために摂取する薬物だとか。過剰な性交渉に依存する人もいます。糖質依存もそうだし、パートナーに依存する人もいれば、はやり言葉だと共依存なんてのも興味深いところ。SNS依存なんてのも想像に易いですね。
自然にない刺激に生物って慣れていないんです。はまっちゃう。
日常にない刺激を受けて、もっともっとと依存して、日常生活に支障をきたす。
いやはや。
超常刺激はそこかしこ。
自分には関係ないとお思いの人は要注意ですよ。
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