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母が本当に欲しかったもの
ゴールデンウィーク最終日は母の日でしたね。何か、プレゼントを贈りましたか?🎁
わたしはこう見えて二児の母です。←が、母の日としては特に何もありませんでした。長男は4才で、まだ母の日の概念をよく知らないみたい。母のわたしが教えることでもないし、ね😅(ちなみに夫はいつもスルー。ただ、父の日もスルーなのでお互い様)
てことで、我が家は母の日=各々の母、つまりおばあちゃんたちが主役になります。プレゼントは各々で準備。わたしの母にはわたしが、夫の母には夫が準備するってこと。気楽でいいでしょ👍
今日は歯切れの悪い内容。モヤモヤぶつけてるのでご注意ください⚠️
家族問題
わたしの実家は飲食店を経営してます。そこに兄夫婦も加わっており、まさに家族経営。で、両親からは
「もう疲れた。今年で引退する」
と言われ続けて早10年。笑 いや、笑えない…。
どうかな?元気にやってるかな?と思い、先日電話したんですね。
すると。
母が口をひらいたとたん、グチが溢れる溢れる溢れる…。
連休中お店が大変で休む暇もなかったこと、父が体調すぐれずお店に出なかったこと、注文を間違えたら兄に馬鹿にされたこと…。
「あ、これはとことんお話を聞く日だな」となり、傾聴モード突入。
うん、うん。そうだったんだね。大変だったね。。。
・・・話はさかのぼり、わたしが産まれる前のことまで行きました。
母の忍耐
母の時代はコテコテの家父長制。嫁いだ女は家政婦のごとく使われることが当たり前の時代でした。若かりし頃の父は、子ども(わたしの兄)が生まれてもなんのその。独身時代と変わらず、自分のやりたいことをやりたいようにし続ける、それはまぁ家庭をかえりみない人だったそうで。
そんな中で、母が結婚生活で過去一番の悲劇を、涙ながらに教えてくれました。そのとき、息子(兄)はまだ2才。
今だったら一発アウト、10:0で離婚できるレベルの出来事。簡単に言うと暴力です。正直、むすめのわたしが聞くのも耐えられなかった。(だから今note書いてる説もある)
その出来事を受け、母は「こんな家、出て行ってやる!」と思ったけど、家を出ることができなかったんですって。
理由は3つ。家を出たところで追いかけてくるような人じゃないから。同居して義母の介護を担っていたので、責任があったから。そして、結婚した時、母親(わたしにとっての祖母)から「好きな人と結婚したんだから、何があっても戻てくるんじゃないよ」と言われてたから。
「そんな状況でさ。自分だったらどうする?出ていける?」
と問われたとき、何も返す言葉が見つかりませんでした。
そりゃ、本音は、
義母の介護なんてどうでもいいじゃん!自分の人生が大事でしょ。子ども連れてそっこー実家に帰るわ!
って思いました。・・・でもさ、そこで母が耐えてくれなかったら、わたしはこの世に生まれてこなかったのも事実なんだよね。
・・・でもでも、その判断で母は幸せになったのだろうか。
誰が、当時28歳の母の「このまま残る」という決意を、評価できる?「そんなん出てっちゃえばよかったのに」とか、「私だったら出てく」とか、誰が言える?
母親の忍耐の結果、いまがあることを絶対に忘れちゃいけないって、思いました。お母さん、本当にありがとう。
褒めてほしい
重ねて母は、
誰も褒めてくれない。誰かに褒めてほしい。
と切に訴えてました。
母がどんなにご飯を作っても、洗濯をしても、仕事を頑張っても。誰も何も言ってくれない。だって、近くにいる家族にとってあたりまえのことだから。
でも、母は「褒めてほしい」って言ったけど、たぶん、「すごい!」って言われたいわけじゃなくて、ただただ存在を認めてほしいんだと思う。そして何らかの貢献感を得たいんだと思うんです。
「ありがとう」の反対は「あたりまえ」って、よく言ったものですよね。本当にその通りだと思います。
だから、遠く離れたむすめからは、たくさんのありがとうをプレゼント。お母さん、本当に、いままでも、いつも、ありがとう。
もうすぐ帰省するから、もっとたくさんお話ししようね。(保育園の入園準備品を片手に…。え?決してミシン目当てじゃないよ。)
敵わない存在
わたしからの「ありがとう」は無事に母の心に届いたようで、救われたような、嬉しい気持ちになってもらえたみたい。よかった。
でも、同時に無力感を覚えたんです。
結局は、母が一番欲しいのは父からの「ありがとう」なんだろうなって、気付いちゃったから。結婚して45年、ずっと一緒にいたパートナーだよ。好きで結婚したはずの、お父さん。
・・・・・・
ん~。モヤモヤ回でした。
おしまい