【アート思考】論理の限界を突破④アーティストとデザイナーの違い
前回は、これまでのアート界の常識を覆してきたアーティストについて触れてきました。
今回はここから少し一般化して、私たちはどうすれば論理の限界を突破できるのか?考えてみたいと思います。
論理だけではデザイナー(花職人)しか育たない
ちょっと刺激的な言い方ですが(笑)極論をいうとそういうことです。
まず、花職人とは何かをおさらいしてみます。花職人とは、個性的な表現ではなく生き写しであるかのような本物そっくりの表現しかできない人のことを揶揄して表現しました。もう少し一般化すると、他人に与えられた課題やゴールに対して、その解決をする(だけの)人とも言えます。このとき、アウトプットとなる「表現の花」はデザイン的に美しいものであることもあります。しかし、その人らしさはどこにもありません。
究極、論理的思考といったビジネススキルを積みさえすれば、だれでも同じ結果(表現の花)になってしまうのです。
アーティストって、アートって何?
一方、アーティストとは、興味・関心から自分なりの視点をもって世間の常識を疑い、そこから新たな価値観・気づきを創造する人たちのことです。気づきの創造のの結果、何らかの作品形態をもった「表現の花」を咲かせます。
いままでは、絵画のことを「アート」と思っていましたが、そうではないのです。アートとは、新たな価値観・気づきを創造することなのです。
そうなると、美術的なセンスや技法を持っている人だけがアーティストではないことになりますよね。
Twitterやnote、ブログの執筆者も、自分なりの視点をもって価値を創造していればアーティストになるのです!
note執筆で気を付けたいこと
話は横道にそれますが、昨今、ビジネス本の内容をそのまま写しているだけの記事を多く見かけます。そして、自分自身もついついそうなりがちです。けれど、そういう記事って学びはあってもワクワクしないし、面白くないんですよね。
無価値・無意味とは言わないけど、それは誰にでもできること。
他人の思考のコピーはただの花職人であってアーティストではない。自分がやることの価値を出していきたいと思いました。
花職人からの脱却を目指せ!
じゃあアーティストになるにはどうしようかと。
凝り固まったビジネス思考。他人思考。そう簡単にはいかなそうです。それに、課題解決の手段・プロセスを考えるのって楽しいですよね。私も好きで、答えられた時に喜びを感じます。
けど!手を動かし始める前に。
組織に属する人だとしたら、まずは会社で与えられたゴール・課題を疑ってみるのはいかがでしょうか?
▶与えられたビジョンを疑う
「本当にそのゴールって正しいのかな?」
「なんでその課題を解決するのかな?」
このように自分なりの視点を持ち出すことで、世間の常識や他人視点の世界から一歩踏み出してみる。まずは仕事の世界で、ちょっとずつ始めてみます。
続きます。