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怪我を早く治すためには
寒くなってきたこの頃、捻挫や肉離れなど外傷が増えてきています。
怪我をしたとき、適切な処置・過ごし方によって
怪我の治るスピードが確実に変化します!
怪我をしたらまずは
応急処置の基本は「RICE」です
・Rest(安静)
患部を動かさず、なるべく安静に過ごします。動かさないようにテーピングや包帯、固定具によって固定を行います。
・Ice(冷却)
氷などで患部を冷やします。受傷後炎症が起こり患部が熱を持ち腫れ始めます。氷を直接当てると凍傷になる恐れがあるため袋に入れたり、タオルにくるんで患部を10分~15分程度こまめに冷やしましょう。
・Compression(圧迫)
腫れすぎないようにするため固定によって圧迫を行います。腫れが強くなると内圧があがりコンパートメント症候群を引き起こすことがあります。
圧迫しすぎると循環障害にもなるため程よい強さが大切です
・Elevation(挙上)
腫れや内出血を防ぐために患部を心臓より高い位置に挙げておきます。
患部の下にクッションや枕を入れて高くします。
怪我の治る過程
炎症期
受傷後48時間~72時間に炎症がピークとなります
初期処置によって腫れや痛みを抑えることができます
増殖期
受傷後72時間から3~6週間に血管の新生、肉芽と呼ばれる損傷部位を修復する新しい組織、コラーゲンが生成され網の目構造の形成とその中に毛細血管が延びていきます
成熟期
増殖期で作られたコラーゲンが太くなり物理的強度があがっていきます。
よくある間違い
・何もしないでただ安静にしておく
決して患部の腫れが引くまで放っておいたり、静かにしていたら治るということではありません。適切な時期からのリハビリが必要です
・湿布薬で冷やす
湿布薬では患部を冷やすことにはなりません。大体の湿布薬は冷「感」の文字が入っています。冷たく感じるだけであり患部自体が物理的に冷やされるわけではないので、氷嚢や氷を袋に入れて冷やしましょう
・お風呂やサウナでゆっくり温まる
怪我をしてから湯船に浸かり温まる方がいます。急性期はなるべく軽めにシャワーをし体を温めないようにしましょう。
急性期が抜け適切なタイミングで温熱療法やリハビリを行います。
・お酒を飲む
急性期では血流がよくなり、炎症や腫れが強くなります。アルコール分解に体力を使うため回復に必要なエネルギーが不足して治りにくくなります。
また、アルコールはカルシウムの吸収を妨げ、さらに余分に排泄させてしまいます。カルシウムは骨や筋肉にとって重要であり、飲酒によって骨や筋肉の修復が遅くなります。
たまるやでできること
・炎症期には固定、炎症を抑える電気治療(マイクロカレントや超音波など)
・増殖期/成熟期には温熱療法(超音波、ホットパック)、 ストレッチ、関節運動、筋力訓練など復帰に向けたリハビリを行います。
また損傷の部位や度合いによっては固定期間や方法が変化していきます。
自己判断せず適切な治療を受け、早期回復を目指しましょう!!