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第2回:言葉の観点から、学生が「多様性」を議論してみた!
こんにちは!.4(ドットフォー)です!
読んでいただき、幸せますw
さて今回も、学生を集めてプチディスカッションをしてみました!
今回は「多様性」だけでなく
・友達
・場の雰囲気
・言葉
・感情
ていう「4つの何?」にフォーカス!
どれも曖昧な言葉ですね。
参加者たちも、かなり頭を悩ませていた印象でしたw
そんな抽象的なトピックを、学生たちはどう捉えているのでしょうか??
てわけで、今回も第2回、行ってみましょう!!
(レコーディングを忘れたため、途中議論が煮詰まっていない部分があります。また書く発言はあくまで「一個人の意見」です。途中解釈のズレがあると思いますが、ご了承ください。)
今回の参加者:しっきー、あまちゃん、はるちゃん、レオ(初)、そうちゃん(初)
1.嫌いなもの「多様性」
そうちゃん
「僕は多様性って言葉が好きじゃないです。」
一同
「?!!」
そうちゃん
「だってその言葉に個性が含まれないじゃないですか。皆違う個性を持っているはずなのに、それを一括りにして「多様性」って言ってしまうと、その個性を無視してしまっている気がします。」
しっきー
「まわりと均一化されて評価されるのがいやなん?」
そうちゃん
「自分は「他の人と違ってよくわからん奴やね」って言われると嬉しいです。それに、面白い人に会ったときも、「多様性」とかそういう言葉で完結にまとめるんやなくて、もっとその人らしさを表現できる言葉、もしくはそれ以外で使いますね。多様性という漠然とした言葉でラベリングして、思考を停止したくないです。」
しっきー
「まさに「出る杭」でありたいっていう生き方やね。」
あまちゃん
「相手の人を言葉以外で評価する手段としてなにがあるの?」
そうちゃん
「僕は直観ですね、あって数秒の雰囲気でなんとなくわかるというか。そのぼんやりとしたものはそのまんま放置です。」
あまちゃん
「私もそんな感じ!でもちょっと違うのは、その人の雰囲気を感じ取ったあと、カテゴライズして整理するかな~。」
2.探ってみると共通解が見つかる「友達ってなに?」
(ここから遅れてはるちゃん参戦)
そうちゃん
「もともと友達少ない方なんですよ。初対面の人疑ってかかってしまう性格なので。本当の友人じゃないと、家に誘ったりはできないですね。」
あまちゃん
「そもそも論として、友達ってなんだと思いますか?」
そうちゃん
「僕にとっては、自分の心を開ける存在。ぞんざいな言葉を言っても構わないような存在かな」
あまちゃん
「それで行くと友達だいぶ絞られる…w」
しっきー
「似ているけど、ありのままでいられる人かな。お互いの心のうちにある心境、バックグラウンドっていった、眼に見えないもの、肩書以外を語り合える存在。」
あまちゃん
「レオさんはどんな風に考えてる?」
レオ
「友達に関する線引きをしたことないけど、「心理的安全性」が保障されているかどうかかな」
しっきー
「といいますと?」
レオ
「初対面の人とかやってしまうんやけど、自己紹介の時に肩書とかっていう表面的なものだけ紹介して、心の壁を厚くして内面や心境を隠してしまうんよね。『 』の自分って言っとるんやけどね。ほんとは気軽にいろいろ話したいけど、他人行儀になってしまうんよね…」
そうちゃん
「表面的なものじゃなくて、深層的なものは、言葉じゃ表現できないよね…」
レオ
「そうちゃんが言おうとしているのは、球体全体を見てほしいってことよね(下図参照)?球体そのものである自分の存在象にメスを入れて、断片的な部分に切り分けて見るんじゃなくて、全体を俯瞰的に見てほしいていう思いが伝わってきた!」
そうちゃん
「多様性って言葉もそうだと思うんですよ。実体がよくわからないものを「多様性」っていう言葉を使ってわかった風でいる。それって本当にいいんでしょうか…」
3.この時期だから気になる「場の雰囲気って大事?」
しっきー
「てなると、漠然とした単語の説明って言葉だけじゃ不十分よね。言葉以外から人間ってなにか情報を取得できないんやろうか?」
あまちゃん
「私は絵からも理解できると思ってる。絵は言葉としてじゃなくて、感覚で物事を捉えられる気がするの。言語化される前の状態で脳内に入ってくる感じ。」
レオ
「認知モデルの話になるよね。人間が絵を見て、言葉として受け取るのか、それとも1回言葉じゃないデータとして取り入れて言葉にするのか。」
あまちゃん
「私は後者なのかなと思う」
そうちゃん
「似たようなもので、場の雰囲気、五感ではない何かってすごい大事だなって思うんですよ。最近めっちゃzoom会議しているんですけど、なんか現実味がないんですよ。なんかその場の空気から感じられるものが全く感じられないです。」
はるちゃん
「VRでオンライン会議ができるようになるって聞いたけど、それでも違和感は残りそう?」
そうちゃん
「VRでも視覚と聴覚だけだし、そこまでリアルに再現できるとは思わないです。だから、場の雰囲気ていうのは掴めないと思います。野球も、テレビ中継だったら絶対飽きるけど、球場に行くと独特の雰囲気があって盛り上がるのと一緒です。」
しっきー
「多分これ歴史的に見たら「実物を見てきた経験の数」と「画面で見てきた経験の数」の違いやない?「実物を見てきた歴史」ってのは、サルから人間になった数百年まで遡るけど、「画面を経由して実物を見てきた歴史」ってのはたったの100年くらいやん?この差が場の雰囲気とかを感じる / 感じない違いになるんやないかな?」
そうちゃん
「確かに…じゃこの短期間で科学が圧倒的な進化を遂げてきたってことですよね?そうなると人間の生物的な進化が逆に追いついて行かないんじゃないんですか?将来人間の視力が低下していくみたいに」
はるちゃん
「科学で再現できるっていうのは危ない考え方かもね」
4.身近なのに遠い存在「言葉ってなに?」
はるちゃん
「さっきの多様性って言葉もそうだけど、言葉って隠れた意味とか、イメージのすべてを表現できないよね。特に多様性っていう単語には色=意味を感じない。包含されてる何かを明らかにしないまま代替してるって意味で、数学の「x , y」に近い気がする。」
しっきー
「よく思うけど、多様性って「平和」「民主主義」っていう言葉に近いよね。あまりにも漠然としすぎてて意味が分からん。」
はるちゃん
「言葉ってなんだろ…」
レオ
「『30種類ある雪を全て説明しても結局雪の意味は分からない』ていうのと一緒で、細かく分解していってもその全貌は見えんし、「雪」を知らなきゃ人に説明できない気がする。」
あまちゃん
「意味を説明するどころか、意味のない言葉もあるしね。卍とか。」
そうちゃん
「意味のないように見える言葉でも、多少なりとも意味はあると思いますよ。言葉って魂込めないと口から出てこない気がします。魂こもっているから、生きているんです。」
はるちゃん
「生きてるってのは?」
そうちゃん
「何かを伝えたいっていう思いを含んでいるっていうことです。」
あまちゃん
「でも魂がこもってない言葉もない?「それな」とか「やばい」とか」
そうちゃん
「ほんのちょっとでも共感とか共有したいっていう思いがあるから、呟くんじゃないんですか?」
しっきー
「多分その魂って、RPGでいうMPみたいなものなんじゃない?人それぞれでMPの総量も消費量も異なっていて、プレゼンとか告白とか、魂を込めたい言葉ほど大量のMPを消費する。「それな」とかはMPを1くらいしか消費せんけ、魂がこもってないように感じるんかもしれん」
5.そして終局へ「感情ってなに?」
はるちゃん
「なるほど、SNS上だと、「いいね」みたいに、魂≒感情があまり込められていないから嬉しいていうときもあるしね」
あまちゃん
「感情ってどうやって湧いて出ると思う?私たまに、わけもわからないのにな意味だが出るし、出そうと思えば出せる涙もあるから、感情ってどう左右されてるのか気になって…てか、悲しいって何だろう?」
しっきー
「涙は化学的には、ストレスを除去する目的で流されとるらしいけどね。」
はるちゃん
「その論だと、もはや感情なんて存在はなくて、何かの外部刺激への化学的反応ってだけだって捉えることもできるよね。」
レオ
「感情って内側から自然発生なものなんかね?それとも外部からの情報が要因となって現れるんかね?」
しっきー
「モチベーションとかかな?」
はるちゃん
「こういうのってなんとなく体育会系の、スポーツ経験が豊富な男子の方がわかるんやないかなと思うけど…」
そうちゃん
「中学まで野球やってたんですけど、先輩の最後の試合で負けたときは悔しくて泣きましたね…だから感情は外からくるものだと思います」
しっきー
「おれも中学の部活、県大会で負けてめっちゃ悔しかったの覚えとる。多分、なにかに希望や期待を抱いとって、それが叶ったとき、叶わなかったときに感情が芽生えるんやない?ただ決して、希望には辿り着けない…」
レオ
「…いい感じに盛り上がっとるけど、お腹すいたからワイン取ってくる。疲れた。」
一同
「んじゃ私も~」
~以後、雑談モードへ~
6.まとめ:簡単な要約と「ポリス」
参加者の皆さんも、ここまで読んでくれた読者の皆さんも、お疲れ様でした!!
そして最後までついてきてくれて、ありがとうございました!!
今回の話を簡単に要約すると
・多様性って言葉…個人の個性をつぶしてしまうもの。そして個性は直観から感じる。
・友達…心の壁をなくして対話できる存在
・言葉…心に秘めた思いを具現化したもの、大小問わず魂が宿る
・感情…希望を獲得 / 喪失で発生する
という感じになります。
めっちゃ議論が飛びましたね…
しかも、漠然としてて答えがない…
でも、こういう議論も、たまにはありなのかなと思います。
そう、古代ギリシャの賢人たちのような議論…
古代ギリシャで大事にされていた共同体「ポリス」
そこで行われていた議論は「利害」が絡まず、「このポリスが良くなるためにどうすればいいか」ということを必死に考えていたとのこと。
僕たち.4が目指す空間は、「立場」「お金」とか関係なく、なんとなく感じていること、社会に対する学生ならではの考えを包み隠さずつぶやいていく場所。まさに「ポリス」のような空間。
とにかく意見をぶつけてみる、そこでどういう化学反応が起きるかは、その時のお楽しみですw
それを僕たちZ世代だけでなく、たくさんの社会人とも交流出来たらなと思っています
って呟いてみたり…
そんなわけで、.4はいつでもみなさんの議論参加をお待ちしています!
最後まで読んでいただき、幸せますw
ではまた、お会いしましょう!