出逢えた理由〜まつりんちvol.4〜
御世話になっている動物看護師さんからのご紹介でジャスミンのいる施設に辿りついた。
その施設では猫が保護された場合、1匹ではなく兄妹2匹が譲渡の条件だったが、兄妹のいない子猫が保護されたので、金太郎の弟にどうかと連絡をもらった。
面接日が決まりその子に逢いに行ったのに、大人になり始めているジャスミンを私は選んだ。
迷いの理由は言葉にできないつながり
LINEの着信音が鳴った。
保護施設のお母さんからだった。
「こんにちは。正直、動物看護師さんから話を伺い子猫の写真を送りましたが、もしかしたらジャスを気にいってくれるかも!と私の中で何かが動きました。たまきさんがジャスに話かけた時、穏やかに返事をしたのを見て、もしかしてと思いました。昨日あの場では強くお勧めするのもどうかと思ったので何も言いませんでしたが、私の何かとたまきさんの気持ちが見えないところで繋がっていたのかもしれないと、こんな事いったら変に思うかもしれませんが嬉しくなりました。野良だったジャスもしっかり私に甘えるようになり、里親募集出さなきゃと思いながらも何故か出さずにおりました。ジャスがたまきさんとの出逢いを待っていたからでしょう。
なんだか胸がいっぱいでうまく言葉にできません。お届けまでの段取りを又改めてご相談させて下さい」
涙が溢れてきた。
涙がとめどなく溢れてきて、LINEが上手く読めなかった。
ココロが揺れていた理由をずっと考えていたが、頭で考えても答えが出るわけがなかった。
「運命」という一言で解決したくないが、言葉では表現できない何かがジャスミンと私を繋いでいた。
ひと目をはばからず、泣いた。
嬉しいやら愛しいやら、早くジャスミンを抱きしめたかった。
とはいえ、ここは待合室。
人間ドック真っ最中で、看護師さんも心配して飛んでくる。
笑い話として読んでいただけたら嬉しいのですが、大号泣の落とし所を見つけるのが大変でした。
ジャスミンが来る準備と家族の心構え
そしてジャスミンが我が家に来るまでの数日間、我が家の改造が始まった。
家の中を写真を撮って施設に送り、足りないモノの指示を仰いだ。
野良猫育てるのは未知数で、網戸ロックと聞いてピリッ!とした。
金太郎は網戸を開けて外に出るようなことはないが、野良の習性で外に出ようとすることも多いらしい。
マンションならではの気を付けなければいけないポイントが沢山あった。
ジャスミンは食欲旺盛で、おトイレもちゃんとする子らしいと聞いて安心した反面、大好物はカリカリさんとチュールとな。
オーガニックライフ協会で愛犬・愛猫手作りごはんの講師をして5年。
ペットの生態を勉強し、ペットのカラダも毎日の食べもので出来ているというところに辿り着き、今ではペット薬膳の講師をしている。
カリカリ食べながらでもいい!
猫まっしぐらでも問題なし!
少しづつでいい、ママごはんを食べておくれ!と願う日が始まる。
やってやろうじゃないか!
腕のみせどころさ!