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コンサルタントとコーチが身に付けたい「影響力」とは

日頃,「吉原さんのコンサルティングは,どうしたら受けられますか?」というご質問をお受けします。

せっかくのありがたいご質問ですのに申し訳ございませんが,実は,現在,お受けしていません。

その理由は,現在のクライアントさまへのご対応で,いっぱいだからなのです。

ここ数年,新規で定期ご契約のクライアントさまへ必要なリサーチの時間や,私時自身が考える時間を確保することが難しい状況にあります。

求められる最適なパフォーマンスの提供には,限られた時間と労力をどのように調整するのか,コンサルタントとして優先課題だと考えております。

あらゆるコンサル分野で,あるいは,ビジネスコーチで活動されている方,いずれは起業したいという読者の方もいらっしゃると思います。

そういう方でしたらご存じでしょうが,コンサルティングやコーチングには,実用的な方法論があって,それらを学ぶことには意味があるでしょう。

特に科学的な方法論は,考えや行動の(これらは繋がっていますが)型として,効率的に目的を到達するために有効です。

一方で,学んだことを,目の前のクライアントの状況やゴールに合わせてコンサルやコーチングとして実践するとして,同じ知識を持つAさんと,Bさんとでは,受け手の感じ方は違いますよね。

それはなぜか。

きっと,知識以外の暗黙知や人間性といった,なかなか基準の見えずらい領域の感覚や技量が,醸し出す雰囲気(表情,態度,言動の内容,表現力の特徴など)となって,個人によって決定的に異なるからです。

そして,そうした私たちの身体的な言動から成り立つ「雰囲気」について,私自身は,具体的なアドバイスとトレーニングをさせてもらっていますが,そうしたことを教わる場所は,どなたにとっても,ほとんどないというのが現実です。

方法論や,型,進め方を学んでも,それらがクライアントに対して,どのような影響力や効果となるのか,個人によってだいぶ変わることは不思議ではありません。

そんな影響力と並行し,社会心理学分野では,説得行動についてが扱われています。

具体的には,送り手の依頼や協力に対する受け手の応諾率についての実験と結果,あるいは理論などについてです。

説得行動に関連する論文を読んでいると,「〇〇という方法(テクニック)を使えば,相手に車を買ってもらうことができる」などと,思うことがあるかもしれません。

けれども,実際には,「人による」「環境による」といのが現実です。

例えば,「〇〇さんだから買いたい」「〇〇さんからは意地でも買いたくない」などという,感情があるかもしれませんし,「みんなの前でカッコつけたいから今,買おう」とか,「他の人も買っているから自分も買おう」など。

ここまでをまとめると,コンサルティングもコーチングも,説得行動に関するテクニックも,学んだ方法論と知識の通りにやってみても,結果は様々だといえます。

つまり,他人の行動を適切な方向へ変えていくをサポートすることを目的とした仕事というのは,方法や理論を,どのように相手に合わせ,効果的に加工していけるかの影響力(人間性,表現力などを統合した)が求められるということではないでしょうか。

それでは,コンサルタントやコーチの影響力はどのように鍛えられるのか。

まずは,自分自身を客観的に,そして具体的に観察してみることが第一歩ではないかと思っています。

影響力を身につけるにも,向上させるにも,科学的な根拠や,実践法があり,それらをどのように組み合わせていくかが要です。

影響力があれば,コンサルティングやコーチングがより効果的に実行できすし(説得力があるから),クライアントとの太い信頼感を得られやすくなるというメリットがあります。

そうそう,話題は変わりますが,仕事と大学院のバランスによって,休業期間も設けているこちらのサービスは,今月末から来月初旬から,再び休業に入らせていただく予定です。

お受けさせていただく以上は,(当然ですが)全力でお受けいたします。

さあ,秋以降は,キャパシティがオーバーしそうな予感なので身を引き締めていくとします。

ここまでじっくりと読んでいただきまして,ありがとうございました。



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