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あの日の君へ

お玉は高校生の時就活したんだけどパチンコ屋に就職希望出したのね。

オーパスっていうパチンコ屋なんだけど。

面接あるじゃん。それ用に自己PRの文章作るやつあるじゃん。
お玉結構作文とか書くの好きで国語の点数だけはいつも高かったのね。
まぁ自信があったわけ。

案の定担任の先生が激褒めしてくれて、帰りのホームルームで教壇の前で読んでくれて、みんなもこんな自己PRがかけるように頑張ろう!!ってもうそれは称賛の嵐だったの。

あたしゃ嬉しくってさ、友達なんかもお玉に聞いてくるの。
ねぇここどういう風に書いたらいいかなって、そりゃもうノリノリで添削しちゃったりなんかしてたわけよ。

そんなこんなで迎えた面接試験。

筆記はあったけどしっかり抑えてたところの出題だったのでしっかり解けたわけ。
んでいざ、面接!

集団面接っていうの?
他にも学生が5,6人居て社長と他の役員が三人くらい居たかな。

色々質問に答えてたわけ。
んで最後に自己PRお願いします!って、キタキタキタキタァーーーってな感じで練りに練って覚えてきた自己PRを遂に!かましたるぞ~~!って思ってたら

社長「あ、作ってきたのじゃなくて自分で今考えた自己PRでお願いします」

あたしゃ、目の前が真っ暗になったよ。

順番で次々、元気なとこです!とか一生懸命なところです!!とかありきたりで陳腐でバカみたいな回答を他の学生がしていくわけ。

この社長はあたしらがこの面接を迎えるまでどれだけの時間と熱意を持って挑んでるのか、それを分かってんのか?って、あれだろこれ、自分にどこまで従えるのか試してんのかよ?っていやそれとも自分の意思があるのかどうかって所を見てんのか!?この社長はよ!?どっちなんだよ!クソ!!!!!

あたしゃ自分の番が来るまで迷ったよ。

この社長の言いなりになって今考えた陳腐なアピールをすんのか、
自分を貫いて用意してきた最高のアピールをすんのか。

そしてやってくる私の番。

私が出した答えは_______




用意してきた最高の自己PRをつらつらと壊れた機械のように発表したのである




もうどうでもよかった。
正解は、社長の言いなりになって今考えた陳腐なアピールをすることなのはわかっていた。

それでも、それでも。
私は、私が産んだこの自己PRを世に出してあげたかった。
無かったことにしたくなかった___


結果はもちろん不合格。



私は人生で一番恨んでいる人間は誰ですか?と聞かれたら間違いなくあの時のオーパスの社長と答える。末代まで恨みたい。


そして時は過ぎ、先日そんな遺恨のあるオーパスにてLパチスロ炎炎ノ消防隊を打ち456確定させて-62k。


最後に。


自分に従順な部下で周りを固めて天狗になって、終いには客からお金を奪って食べるご飯は美味しいですか?


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