第2回・本塾終了。行動すると見えてくる世界。
5月某日、都内某所。「本を愛する人」のための勉強会・本塾、第2回が終了いたしました。勢いで開催した第1回の参加者同士の中で、実際に企画が動いていると聞いて、めちゃくちゃ喜んでいるたままい。です。
昨日の第2回は、ライターの大大大大先輩、田中幸宏(たなか・ゆきひろ)さん、通称たなゆきさんを質問攻めにする会。
「勉強会で自分が講師として話す準備をすると、僕のほうが学んで持ち帰る量が多くなってしまうので、みなさんの質問に答えるかたちならいいですよ」
と、たなゆきさんがおっしゃってくださった言葉の意味を、勉強会の日が近づくごとにかみしめていました。
最高の著者と最高のテーマで本を書かせていただくチャンスがあっても、なんだか何かがもやもやして、なんか違う感が消えなかった今日この頃。
いま、ものすごく作りたい本が1冊あって、でも自分の力不足で「最高の本」になるべき本が、「ふつうの本」になってしまうのは、絶対にイヤなのです。
次に作る1冊は絶対にモヤモヤを残したくない。
何が何でも最高の本に仕上げたい。
誰かの人生を変える本にしたい。
なんなら社会を変えたいぐらいなのだ。
でも、その方法が分からなくて、模索しているのです。
そして、ずっと模索していたやり方を昨日教えていただいた気がするのです。
「著者がいま言語化できていることを100%引き出す仕事」だけだと、私は面白くないのです。100を目指したら、100までしか行けない。自分が死ぬほど勉強して、最先端の立場にいる著者と正面から向き合えるぐらいのレベルの知識を持って、著者がこれまで見つけていなかった引き出しを、一緒にあけていく世界がみたい。
著者におんぶにだっこで「全部教えてください」的なライターだと楽しくないのです。昨日のメモを一切見返さず、音源も聞きなおさず、いま二日酔いで頭がぐるぐるしている私の中で、かみ砕いて吸収して出てきた言葉です。
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昨日の2次会に来れなかった人。
1次会で、たなゆきさんが皆さんにしたかった質問は、「あなたが版元の編集者だったとしたら、今日の参加メンバーで誰に仕事をお願いしたいですか?」でした。
私は経験値が高くて仕事ぶりも実績もよく知っている、たなゆきさんや江藤ちふみさんと仕事がしたいと言いました。
たなゆきさんは、いちばん若いライターと仕事がしたい、とおっしゃいました。経験値の高い人とだけ仕事していても先細るから、と。部長や編集長クラスとばかり仕事をして、若い人と仕事をしなくなったら、いつか自分に仕事を頼む人はいなくなる。
たなゆきさんの若かりし編集者時代も、仕事を教えてくれたのはすべて外部の先輩たちだった、と。
もう、昨日、何回泣いたんだろう。
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いま、これを読んでくれている就活アウトローの子はいるかな?
私が書きたいのは、君たちに向けた本だよ。
残念ながら、私の本は君たちの「行動を起こすきっかけ」になるには間に合わなかったけど、まだまだたくさんいる就活アウトローの子たちや、働いているけど、ずっとモヤモヤしている人に向けた本を書きたいのです。
みんなには「卒業生インタビュー枠」でぜひ登場してほしいな。
行動すると世界は変わる。
納富さんや青野さん、佐々木さんが言っていた言葉は、本当に事実だよ。
私も「やりたいな」と思って行動して、君たちにも出会えたし、たなゆきさんにも出会えたし、すごい出会いが最近いろいろあって本当にどきどきして楽しいよ。
行動したら、そんな世界は必ず見えると思う。
ワークショップ、来週からだよね。あのプログラムは私も参加したいぐらい、本当に面白いと思うよ。感想、ぜひ聞かせてね。また取材に行くから。
君たちに「世の中にはこんなにかっこいい大人もいるんだ」って、働く世界に希望を持ってもらえるように、私も日々頑張っていくね。
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…なんか私、すごい約束を昨日の3次会でしたよな。
まだ二日酔いと興奮がまったく冷めないのだけれど、思考整理するために勢いでnote書きました。
とりあえず、酔いを醒まそう…。
【酔いがさめてからの追記】
でも、世の中には、「この人の脳みその中身をできうる限りのぞかせていただき、できうる限りの言語化をお手伝いをさせていただきたい」と思う人も圧倒的に多い。
そこには私の脳みその出る幕はないし、著者の100%だけで十分に楽しすぎる。
「あれ?」って思うときには、自分がその人のことばをちゃんと引き出せていない可能性のほうが、圧倒的に高いことだけは胸に刻んでおこう。
あくまでも、私はライターとして生きていきたいのだけれど、いま作る本にどうしてもジャーナリスト的視点が必要になるから、ごっちゃになっているのか。「ライター的仕事」と「ジャーナリスト的仕事」は切り離さねば。
いただいたサポートは、新刊の書籍購入費や「仕事ではないけれど取材したい記事づくり」の費用にあてさせてもらっています。文章でお金をいただく重み、しみじみ感じています。