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売国奴と呼ばれる人たち:ミラン・ネディッチ

ミラン・ネディッチ(1877年〜1946年)はユーゴスラヴィア王国の軍人。
ドイツ軍のユーゴスラヴィア王国侵攻後、セルビア民族を守るとしてヒトラーに協力。傀儡政権である「セルビア救国政府」の議長を務めました。

ユーゴスラヴィア解放を目指すティトーのパルチザンと戦うも、戦闘に敗れて後にウィーンに亡命。その後イギリス軍の捕虜になり戦争犯罪人として起訴される中で1946年に自殺しました。

ヒトラーの傀儡となってユーゴスラヴィアをドイツに明け渡した売国奴という評価が一般的ですが、 セルビア民族主義の高まりを受けて「戦争の危機下でもセルビア民族の存続を図った」として再評価する動きもあり、評価を巡って議論がある人物でもあります。

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