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ソ連ヤクザ学入門 - 赤い大地の親分たち(前編)

ソ連時代にヤクザなんていたのか?
と思うかもしれませんが実際に存在し、かなり大規模に闇商売に手を染めて勢力を拡大し、ソ連警察もなかなか手を出せないほどの力を持っていたそうです。
15世紀後半〜16世紀前半に急速に進んだ格差の拡大により、階級からドロップしたルンペン・プロレタリアートがならず者集団となり、様々な非合法活動を始めたのがロシアにおけるヤクザの起源とされています。

ソ連時代を生き延びたヤクザは、ゴルバチョフのペレストロイカ時代で急速に拡大しマフィア的組織となり政治家とグルになって影響力を広げ、現在のロシアの政治・経済を牛耳るまでに至っています。現在のロシアの政財界でマフィアと繋がりのない人間などほぼいないほど。むしろマフィアが社長になったり大臣になったりしているのが、ロシアという国なのです。

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