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売国奴と呼ばれる人たち:アンドレイ・ウラソフ

 アンドレイ・ウラソフ(1900-1946)は、ソ連の軍人。
ロシア革命勃発後から赤軍に加入して活躍し、独ソ戦が始まると数多くの武功を挙げ英雄になりました。 ところがスターリンへの不信からドイツ軍の捕虜になった後にドイツ軍に協力し、反スターリンのプロパガンダ活動に参加し、後に反ソ武装組織ロシア解放軍を設立しました。

「ロシア解放」を旗印に5万の兵力をもって東部戦線への参加を命じられますが、もはや敗色濃厚で絶望的な戦い。ウラソフは隊員と共にドイツを裏切り連合軍に投降し、西側への亡命を希望します。しかし「祖国を裏切った売国奴」として処刑されてしまいました。

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