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一人低山歩き 冬の湘南平 地獄沢へ
今の時期、高い山は雪に覆われています。しかし、低い山では葉が落ちた木々から光が差し込み、明るい山道となっており、そんな低山を歩くのが好きです。
秋から冬にかけての低山の良さ
低山は秋から冬にかけてがいい。暑さがなく、晩秋まで紅葉を楽しめて、そこまで人出もなく静かな山歩きができる。そして一人でもなんとか行ける。11月から12月の紅葉が色づいているのを見るのは素晴らしい。気をつけないといけないのは、日没が早いということ。早め早めの行動と、万が一のヘッドライトを必ず持っていく。
山に行ける日は限られていて、天候が安定している日、かつ、仕事が休みの予定のない日で自分の体調が良い時でないと行けない。友人と予定を合わせても天気が雨だったり、自分の体調に自信のないときはキャンセルとなる。次の休みはなんの予定もなく天気も良さそう、体調もまずまず、というときはひとりでも行ける低山を目指す。
神奈川県湘南平ハイキングコース地獄沢へ
今回はまだ紅葉が残る湘南平のハイキングの様子を書いてみよう。12月も半ば過ぎ、天気は最高に良い日。湘南平は明るい展望エリアや浅間山、八俵山、高麗山と標高170mくらいの山が連なっている尾根道が楽しめるハイキングコース。JR大磯駅から急坂のある住宅街を歩き小さな公園に着いたらそこから山道が始まる。
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日曜日なのにすれ違う人はあまりいない。今日はこの湘南平でも行ったことのない道に行くつもり。それは「地獄沢」なんとも名前が恐ろしいではないか。一体どんな沢なのか、以前から興味津々だった。何度も湘南平には登っているのだが、地獄沢には行ったことがない。
なぜ地獄沢と呼ばれているのか、ネットで調べても詳細はわからなかった。ただ地図上には地獄沢エリアには紅葉が多いと書かれていたので、きっと赤く紅葉して、地獄のように見えるからかしら?なんて勝手に解釈してしまっていた。私の頭の中には赤い紅葉がたくさん生い茂っていて真っ赤に染まっている山を想像していた。本当は一人で行くのは心細かったけど、ぽっかり空いた天気の良い休日に山へ出かけない手はないし、見てみたい、行ってみたい冒険心でワクワクしている方が優っていた。
地獄沢は明るい南側の尾根から北側へ降りていく。尾根道まで来るとどこかしらから登ってきたハイカーたちが結構いた。でもこの地獄沢への道を降りていく人は誰もいない。「よし!行ってみよう」と降りてみる。
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地図は山アプリのYAMAPを起動させているが、地獄沢付近の細かい道までは載っていない。紙の地図は山道にあった看板地図をプリントしたものを持参。初めての道でも怖くはないのは、真っ直ぐ北側に降りると、県道が通っていて車では何度も通っている道があるのが分かっているから。街中にある低山の良いところは降りたら住宅や道路がすぐ近くにあるところ。
地獄沢へ降りていく道は北側なので、薄暗くて地獄沢へ向かっていくという雰囲気にピッタリな感じだ。誰もいない道というのは嫌ではないが寂しいのも確かだ。
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こんな低山でも滑落したら怪我するし、打ちどころが悪かったら、、、。一人だし慎重に歩く。結構狭くて急な降り坂。目的のエリアに到着するまで数分、薄暗い沢の形をしていてコンクリートで出来ている堰があった。
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紅葉はあることはあるが、真っ赤な紅葉でいっぱいという感じでもなく、この日は沢に水はなかった。人は誰もいない。雰囲気はそう、日の当たらない薄暗い山の中。地獄という名ほど恐ろしい感じではないけれど、想像していた紅葉沢とは違っていた。ちょっとメインの道から一歩足を踏み入れただけでどこの山奥に来たのか、と思うほどの雰囲気。行ったことのない、知らなかった場所に来れて良かった。実際に来てみないとどんなところか分からないのだから。
さて明るい南側へ戻りましょう。
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一人山歩きの醍醐味
ドキドキワクワクのちょっとした短い冒険。非日常空間を味わうことができた。こんな山歩きを一人でするのも悪くない。たとえ街に近い低山であっても、一人で歩くときは、準備をし、あちこちアンテナを張って状況をみながら自分で進路を決めていく。誰かにおんぶに抱っこというわけにはいかない。そこが不安でありながらも醍醐味のあるところ。山って人生の縮図版だなぁといつも思う。楽しかったな。さて次はどこへ行こうかな。一人で行くのもいいけど、今度は誰かを誘おうかな。などと考えながら帰りの電車の中でうとうと。これも幸せなひととき。これだから山で遊ぶのはやめられない。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。