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小さな裏庭で宝石のようなぶどうを収穫できた!

引き続き、2024年のことを振り返りながら書いています。
「畑をやってみたい」気持ちが動き出したのが2024年春先でした。その気持ちの波が良い流れとなったのか、その年の夏、17年もの間一度も実ることのなかった果樹に実がなったのです。


2024年の収穫の野菜編を前回の記事で書いた。

今回は2024年に収穫できた果物について書こう。

それは、ぶどう(甲斐路)だ。

果物で何が好きかと聞かれたら、迷わず「ぶどう」と答える。

「家にぶどうがなっていたらいいなぁ」とぶどう棚に憧れを抱いていた。
幼い頃に遊んだ友達の家にぶどう棚があったのも記憶から消えない。

自宅を構えたらぶどうを植えたいと思っていた。今の家の敷地内では、決して条件が良いとは言えない西側の裏通路の塀に沿わせて植える場所しか思いつかず、そこにホームセンターで買ってきた甲斐路の若木を植えた。2007年の春も終わりの頃だった。

それから16年の間、ぶどうの枝は塀に沿って成長し大きくはなるが、先端の葉や蔓はなぜか枯れてしまうことが多く、花芽がついた箇所も、少し大きくなったかと思うと先から枯れていき、調べて肥料や水やりを試してみたが、実がうまく育つことはなかった。

「西側だし、やはり場所が悪いのか」と半ば諦め、夏はスズメガの幼虫がつくし、秋は落ち葉が多いし、もう根本から切ってしまおう、と言わんばかりに、バッサバッサと思い切り刈り込んでしまったのが2023年の秋。

すると、翌年の2024年にぶどうの花芽がたくさん出てきて、いつもならすぐ先端から茶色くなって枯れてしまうのに、今回は少しずつ大きく成長している。

ぶどうの気持ちを代弁すると、
「やばい、実を付けるのをサボっていたら主さんが怒ってる。そろそろ本気出して実をならさないとマジで伐採されるわ」
といったところだろうか(笑)

2024年5月22日 ブドウの花が咲いている
こんなに大きな房は初めて!

いつもはこんなに沢山花は咲かないし、先端が茶色くなって枯れてきてしまうところ、小さな実が育ち始めている。嬉しい!

6月7日 小さな実が成り始めた
6月12日

おー大きくなってきた。ブドウの大きさを確認するのが楽しみになっている。

6月26日
綺麗だなぁ

6月の数週間でだいぶ大きくなった。7月に入ると大きさは変わらなくなってきて、少し色付いてきた。穴みたいな傷が付いたりして大丈夫か心配になる。

7月10日

今、注目しているのはこの一番大きな房だが、ところどころに小さな房が育っている。こんなことも今までなかったこと。みんな大きく美味しくなーれ!

8月6日
上の部分には小さな房がいくつかある

8月に入ってブドウの色も大分色付いてきた。なぜか実の数が少なくなってきているような、、、。

8月14日

鳥に食べられないように、とネットを被せておく。台風が近づいてくる予報もあるから実が落ちませんように。

8月14日

8月下旬、そろそろ収穫の時期ではないかと!どんな味だろう、ワクワクしちゃう。

8月22日
いくつか落ちてしまったりシワシワになっている粒もあるが、ここまで
成長した実を見るのは初めて!

長年の夢、自宅で採れたぶどう!

粒が少なめで貧弱(笑)だけど、私にとっては貴重な甲斐路の一房
宝石みたいなもの?!

少し渋みのある自然な甘さの甲斐路のぶどう。味わいながら食べた。実際には、甘くて美味しい、というものではなかったが、なんだか懐かしいような甘酸っぱい味がした。あぁ、これ昔食べたぶどうの味に似ている。

私がまだ幼ない頃、仲良くしていたCちゃんという女の子がいた。彼女の家は洒落た造りで、その家に遊びに行くのがとても楽しみだった。最初に書いたように、彼女の家にはぶどう棚があった。

子供達が外から家の中に出入りする掃き出し窓の手前に、三和土(たたき)のような、今で言うならテラスみたいな場所があり、その上には白い格子の木枠にぶどうの緑色の葉と茶色の枝が絡みあいながら天然の屋根が形作られていた。いつ日だったか、見上げると緑色のぶどうに白い袋が被せられていた。子供心に綺麗だなぁと思って見上げていた。

「あのぶどうは食べられるのかな?食べてみたいな」と思いつつも、そんなことは口に出して言えない子供だった。でもぶどうの方ばかり見ている様子に彼女のお母さんが気が付いたのか、「ぶどう、食べてみる?」と声を掛けてくれたのだった。嬉しいのに恥ずかしいのか、頷くのが精一杯だったように記憶している。

綺麗な緑色のぶどう。おそらくマスカットの種類だったのではないかと思う。口に入れてみると想像していたより酸っぱくて、ちょっと苦かったような、正直あまり美味しくはなかったような。それでも憧れのぶどうを口にした満足感は子供時代の思い出の一つとして残っている。

当時のぶどうは、今のシャインマスカットみたいな甘さはなくキラキラしてもいなかった。それでも、丸い粒が寄せて集まった円錐形を逆さにしたような見た目の形といい、皮の中のつるんとしたうす緑色の果実といい、昔からぶどうが好きだった。普段に食べるデラウェアからちょっと特別だった巨峰まで。

家に植えたぶどうを甲斐路にしたのは、ホームセンターでそのとき、甲斐路しか売っていなかったから(笑)甲斐路も好き。一番好きなのは巨峰。

ぶどう棚までは作れてはいないけれど、ぶどうを収穫できたのは長年の夢が叶った喜びだった。

17年かかった(笑)本当に宝石のように貴重なぶどうなのだ。

思い切って前年に枝をかなり落としたのが良かったのだろう。ぶどうさん、実をつけてくれてありがとう。

2025年はどうだろうか。秋に枝をそこまで切ってないし、実をつけた翌年は、ならないかもしれない。そうしたらまた今年の秋になったら枝を切ってみよう。ぶどうがまた焦って実をつけてくれるかもしれない。
楽しみだ。

#わたしの野菜づくり


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