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金貨/ペンタクルのナイト

金貨/ペンタクルのナイト

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大まかな意味(正位置の解釈)

  豊かな丘陵地帯にいる騎士が金貨を見つめて黒馬に跨っています。見える所に武器を持たずに金貨のみを持っているということは、彼はお金を使って軍を動かす立場にあるか、傭兵を雇っているか、軍の資金面を管理しているか、あるいは領内の公共事業や工事に携わる騎士だと言えるでしょう。クイーンやキングから命令を受けて、多くの人を利害関係でまとめて事業を冷静に遂行していくことを求められている騎士のようです。着実に成果を出し、損得に聡いことから自ら動くことなく他人に利益をもたらして動かすことにも長けていそうです。既に「金貨/ペンタクルのクイーン」、「キング」のような、フィクサー的な資質を見せているでしょう。やや自分で直接物事を行うことについて腰が重い点はあるでしょうが、現実的で周到である点においては優秀なナイトと言えます。
 ★大まかな意味:利益や金銭を使って他人を動かすことに長けた人物や状況、時間は掛かっても堅実かつ確実に成果を出そうとする人物や状況、用心深く周到な人物、目立たないが実力のある人や状況や企業
 ★人間関係/恋愛上の意味:非常に誠実で抜け目ない人物(誠実さの理由が「それが一番利益があるから」だったりする可能性は大いにある)、計算高さがよく働いている人物、(関係が遠い場合)長期的に投資しようとしているものや関係が他にあるためこちらに目もくれていない、(関心があることが確定している場合)対象を物にしようと策略を練っているような状態
 日常における物事との関連:長期的な目で見て確実に進展していく計画や関係、伝統や規律を確実に守って成果を出す人物や団体、稀なケースでは農家や地質学者や登山家など直接「土」に関わる人物、またはそのような趣味がある人

逆位置


  お金や利害関係を持って人を動かすことが得意な「金貨/ペンタクルのナイト」の堅実さ、根回しの周到さが裏目に出ています。お金や資源を使って誰かに任せることができる状態というのは美徳ではありますが、それが行き過ぎると自分で行動する気力というものが削がれてしまうものです。また、お金を扱ったり利益を見極めるのにはある程度の鍛錬やルーティーンが必要になりますが、それにはまり込んでしまって代わり映えしない日々を過ごすことにもなってしまいそうです。同じことをずっと続けること、自分で動かないことが果たして正義なのか、楽しいのか、刺激のない日常に喜びはあるのか、考えてみてください。
 ★大まかな意味:腰の重さによる停滞、自ら動かない臆病さ、やる気のなさ、刺激のない日々、陳腐化し始めているあるいはしているルーティーンなど
 ★人間関係/恋愛上の意味:刺激がなさすぎる関係、誠実というよりは他に目を移すほどの甲斐性がない人物との関係、口下手すぎる人、(関係が遠い場合)そもそも本人が人生に退屈しているため人に興味を抱きにくい状態
 日常における物事との関連:旧態依然としているのにやり方を変えない人物、マンネリや停滞に陥っている企業や団体、腰が重すぎて人生に退屈している人

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