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棒/ワンドの9

棒/ワンドの9

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大まかな意味(正位置の解釈)

  傷ついた兵士が棍棒を立てた陣地の前で自分の棍棒を持って周囲を睨んでいます。空は青く、平らかな山並みは緑を湛えており、この兵士が冷静な頭でどう肥沃な大地を、自分の故郷を守ろうかについて思慮を巡らせているようです。大変な思いの末に安住の地を得て、一度は勝利者になっても、手強い敵に狙われるのは歴史によくあることです。この兵士はきっとそれらを経験して、非常に警戒心が強く神経質な心境を保持しているのでしょう。一度傷を受けた者特有の洞察の深さと神経質さがあると言えます。
 ★大まかな意味:神経質、誰か/何かからの脅威に備える心境、戦々恐々としている状態、具体的にどう対処するべきか思案している状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:かなり神経質になっている、相手から何か嫌なことを言われるのではないか喧嘩になるのではないかと気を払っている、警戒心、過去のトラウマを思い出して同じことが起きないように非常に慎重になっている
 日常における物事との関連:傷痍軍人や負傷したスポーツ選手、骨折や切り傷などの怪我、身体愁訴などが絡む神経症、暴力がある家庭環境や人間関係など

逆位置

  正位置では傷ついた兵士が周囲に睨みを効かせているくらいの状況だったかもしれませんが、逆位置になるとこの兵士の警戒心が行き過ぎて気が休まらない状態になっているか、気が休まらない状態が高じてしまって疲労困憊し、守れるものも守れない状態であるかもしれません。しかし、それでもこの兵士は陣地の前に居ます。守りたいと思っているもの、脅威に対して意識は割き続けていることでしょう。撤退ができないために、余計に疲れてしまっているのかもしれません。時には逃げることも必要かもしれませんね。
 ★大まかな意味:神経質な状態や警戒心が高じて気が休まらない、心身ともにダメージを受けている、実際に脅威も大きいかもしれないが大きく捉えすぎている状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:疲労困憊、味方同士というより相手を恐れている、(関係が遠い場合)疲れ果てていて今は人間関係どころではない
 日常における物事との関連:正位置の状況が深刻化している状態、より大きな怪我やより暴力性の強い状況など、神経質さが高じて日常生活に支障が出る状態、待てど暮らせど連絡が来ない

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