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金貨/ペンタクルの2

金貨/ペンタクルの

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大まかな意味(正位置の解釈)

  波立つ海を背景に、青い空と灰色の大地で赤い帽子とストッキングの商人が2枚の金貨をジャグリングしています。どことなく寒そうな情景の中で、唯一この商人と金貨の色合いだけが暖かさを感じさせます。遠景に見える帆船も荒波に揉まれていて、未来を示す右側へ向かっていますが、果たして目的地に着けるかどうかは――この荒れた海を渡るとなると分かりません。ジャグリングされている2枚の金貨には「∞」マークが描かれており、この状況が恐らく長い間続くことを示しています。商人はリスクのある状況を前に物事のメリットやデメリット、関係者の思惑や利害などを整理して、この穏やかとは言い難い盤面でどう動いていこうか考えているようです。赤い服は情熱を、橙色のチュニックは楽観を、緑色の靴は実りへの期待を示しているでしょう。危険もある航路を上手く渡っていくには、知恵と楽観と吟味の3つが必要になりそうです。
 ★大まかな意味:不安定な状況の中での吟味や楽観(吟味をしているため状況を動かすために行動するとは限らない)、利害関係の調整や考察、2つ以上の事柄の比較検討段階にあること、自分の今いる状況が安定していないことへの自覚をしていて方策の決定をしようとしている状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:何かを決めるのは今ではないと様々な要素を考慮している、2人以上の候補者を比べて見ている状態、不安定ながら今の状況が続けばいいと思っている心境、(恋愛関係の場合)他のカードとの組み合わせにもよるが真剣味や誠実さ、何かの決定には欠ける恋愛、(他のカードの組み合わせにもよる/稀に)2人以上恋人か気になる相手がいる人
 日常における物事との関連:入札案件、複数の競合がいる状態で提案書を出す状況など、関係者内で利害対立がある中折衷案を見つけなければならない難しい状態、板挟みになっている管理職や職員


 逆位置

  逆位置になると、正位置では片足でも上手にジャグリングができていた状況が崩れて行くようです。海の波は更に高くなり、宙に放り出されやがて海面へと衝突する帆船も無事では済まないでしょう。たとえ船自体が無傷に近い状態でも、何人かの船員を海で失うことになるかもしれません。早急にこの状況から離れるか、なるべく不安定な要素を排除する必要がありそうです。両方を手に入れられれば、などの思考は捨て、何かを決断するべきでしょう。最早悠長に物事を考える余裕はないと考えた方が賢明かもしれません。
 ★大まかな意味:最早何かを比較考案している場合ではないのにそれに気付いていない、あるいは自覚はあるものの決め切れていない、猶予のある状況が去っていった
 ★人間関係/恋愛上の意味:物事への取り組み方のバランスを崩しているために誰かの不興を買っている状況、(関係が遠い場合)仕事と人間関係など両立するべきものが両立できておらず一方が疎かになっている状況/「金貨/ペンタクル」のスートであるため、恐らくは仕事やお金やステータスに繋がるものへの傾倒が示唆される、(複数の人間関係を維持している人の場合)一方に入れあげてもう一方が疎かになっている、利益がある方の友人を優先してしまい精神的なつながりを軽視する不誠実な友人関係など、(どんな関係においても)誰かに対して真っ向から向き合わないという意味での不誠実を働いている状態
 日常における物事との関連:株価の急落、競合がいる案件での敗北、仕事と私生活の両立が崩れること、複数の人間関係の維持が稚拙になっている状態

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