棒/ワンドのクイーン

棒/ワンドのクイーン

大まかな意味（正位置の解釈）

　　ライオンが向かい合い、ひまわりが咲き誇る玉座に黄色いローブの女王が腰掛けています。足元には黒猫が控えており、棒/ワンドのクイーンの持つ妖しい魅力や色香をも表現しているようです。新芽が茂る冠を戴き自らもペイジやナイト、キングと遜色ない長さの杖を持つクイーンは後ろに控える王妃の風情ではなく、自らも実権を握り鮮やかに統治を行っていく立派な王者の風格があります。何を成すにも魅力的に、勝利を飾りながら物事を行う彼女は非常にチャーミングで、彼女がこぼす不敵な笑みにも、からからと溢れるような高らかな笑い声にも、思わず惹かれる人は多いでしょう。
　★大まかな意味：非常に能力が高く魅力的な女性やそのような人物、女傑のような風格を持つ人、魅力的に周囲を統率していくリーダーやそのように力を発揮できる状態
　★人間関係/恋愛上の意味：相手を魅力的な人物だと思って見ている、あるいは相手のことを情熱的に見つめている、（友人同士の場合）インスピレーションを与え合える熱量の高い関係
　日常における物事との関連：カリスマティックで情熱的な魅力に満ちた人物、女社長や女性的な魅力のあるリーダー、才色兼備の力強い人物、女性（やそのような人物）が強い集まり

逆位置

　　正位置では魅力的でカリスマティックだった棒/ワンドの女王が、やや品のない、わがままで自己中心的、周囲に対する不満を意地悪などの形で晴らす人になるかもしれません。その熱く魅力的に見える物腰で人の失脚を狙ったり、標的にされた人物が大勢の前で恥をかくような計略を画策したりすることもありそうです。品性のない行動や、正々堂々としていない攻撃にさらされることもあるでしょう。真っ向から対立してこちらの潔白を示すか、逆に冷水を浴びせて恥を知らしめるか、無視してこの人物から注目を逸らすようにしましょう。
　★大まかな意味：自分のいいように魅力を使う人物、やや品性に欠ける人物、魅力の使い方が誤っていたり勿体なかったりする状態
　★人間関係/恋愛上の意味：やる気がないのに惰性で関係を続ける状態、その上でわがままを言う状態、汚い手を使って相手から利益を吸おうとする状態
　日常における物事との関連：意地悪な人物、卑怯な手を使おうとする権力者、誰かから利益を受けているが正当な手段で還元しない状態など