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棒/ワンドの10

棒/ワンドの10

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大まかな意味(正位置の解釈)

  青い空の下、家々や畑、人の住む集落のある右手の方向に10本の棍棒を抱えた人物が足取り重く歩いています。この10本の棍棒は材木でしょうか、薪でしょうか、それとも武器になるものでしょうか?いずれにせよ、人の役に立つもの、人の行動の助けになるものには変わりないでしょう。しかし、この物量を1人で運ぶのは、いくら他のカードの人物に比べて足が太く体格にも恵まれているように描かれているこの人物でも疲れることでしょう。重過ぎる重責にも、未来のため人のため頑張るカードです。でも、時には他の人に背を向けず、自分1人で抱え込まず――誰かに相談するのも良いのではないのでしょうか。
 ★大まかな意味:耐えられないほどの重圧に1人で持ち堪える状況、1人で抱え込んでいる状態、周囲に相談できないような心境、非常に重い命題が課されている状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:(関係が遠い場合)重要な命題に一心不乱に取り組んでいて今はそれどころではない、(関係が成立している場合)相手と協力し合って進むことは難しく、義務や責任感を1人で果たさなければならないと感じている、(関係性が良好である場合)どうにか未来に向かって関係を継続させようとしている
 日常における物事との関連:義務感で行っている重い習慣、耐えきれないほど重い重圧、肩や腰の凝りや歪み、筋肉痛や激しい肉体労働など

逆位置

  逆位置になると、このカードの人物が重い10本の棍棒を抱えて目的地にまで辿り着けるかについて疑問が出てきます。棍棒を抱えたまま道半ばで倒れるかもしれませんし、目的地にたどり着いた途端にその場で倒れてしまうかもしれません。このカードが出ている以上、終わりが見えていて、あと少しで目的が達成できることは可能性として考えられます。ですが、終わりが見えている状況で肝心なのは目的を達成した後で、その後の未来も全うできるのかということ、または、終わりを前にもう無理だと今までの道のりを放棄するのかということです(それも選択肢のうちです)。今まで一生懸命心血を注いで頑張ってきたことをもう無理だと放棄した後にも道は続きます――その道の主役はその人本人ではなく、別の、跡を継ぐ人物となるかもしれませんが。それでも完全に途絶えてしまうとは限りません――今までの道ではない道を選んで、より平坦な道筋を歩む勇気を持つことも必要ではないでしょうか。このカードを得た人物は十分に頑張ったとも言えます。自分に優しくすることも必要でしょう。
 ★大まかな意味:長くのしかかった重過ぎる責任を放棄しそうな心境、道半ばで諦めそうな状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:責任を放棄しそうな心境、未練はあるが何らかの形で逃げたいような気持ちもある状況、「もう無理だ」「もう嫌だ」と内心思っているような状態
 日常における物事との関連:正位置の状況が深刻化して放棄したいような寸前の状況、病の重篤化など

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