腐らず根を張り巡らせる
「自分が好きではありません」と、衝撃の告白から始まった先日のレッスン。悩み相談から入るお花のレッスンも時代を象徴しているのかもしれません。
「私だって自分が好きじゃない。だからこそ、1ミリでも自分を好きでいられるように、ガッツ出して頑張るのよ。それが生きるってことじゃないかな」と答えました。
そして、「誰だって心に闇を抱えて生きている」と言ったら、ちょっとビックリしたような、それでいて安心したような表情をしていたのが忘れられません。
植物が枯れてしまう原因のほとんどが根腐れです。愛情たっぷりに水をあげ過ぎると、根を張らずそして腐って行きます。
根は水を求めて成長し続けます。だから、少し乾かし気味の方が良い。
太陽の下で枝葉を広げ、夜間に根が成長します。
自分を好きになれないという乾いた心で、しっかりと闇を抱えて根を張り巡らせる。そうしたら、突風をもしなやかにかわすことが出来る。
やがて大きく育った樹木は、虫や鳥たちに安らぎの場を提供し、沢山の生命を宿す。
そのうちに、自分が好きかどうかなんて、幸せかどうかなんて、どうでも良くなるでしょう。
今はちょっと苦しいかもしれないけれど、「まあいっか」という風に笑えるようになるから、挫けないでいてください。