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もっとメルヘンを
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子供の頃をドイツで過ごした彼女。森や野原で花を摘んで遊んだ、その楽しい記憶が、花へ心を向わせている。
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土の湿った香りが漂うヨーロッパの森を散策するように花を活ける人。メルヘン世界の住人になったかのように。
だから、自然と彼女の為に用意するのは「ムーミンの花」になってしまう。この赤紫色の小花、本当はアストランティアと言うのですが、ムーミンのそばに咲いている花のイメージなのだそうです。
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それぞれに、記憶に残る花は様々で、そんな話を伺うのも楽しいものです。
詳しく調べてみると、メルヘンとは、ドイツ語のメルヒェン(Märchen)。ドイツで発生した散文による空想的な物語とのこと。英語でこれをフェアリーテールと言いますね。
自分の中に、どれだけメルヘンと愛の記憶があるのか。それが創造の力となり、技術やデザイン力はその後から付いてくるものです。
きっとそれは、全てにおいてそうなのでしょう。記憶の中に強い思いを抱いて、人は未知へ力強く歩んで行ける。ワクワクしながら、どこまででも。
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