【一人旅】波照間島へ2泊3日⑦費用や持ち物まとめと南十字星へ想いを馳せた日々
やっと波照間島へ1人旅に行ったときの旅行記が書き終わりました。
もう4年も前の話なのですが、かなり思い入れがあってかなり鮮明に思い出せるので気付けば超大作に。
今でも当時のことを夢で見たりします。
波照間島への旅は初めての体験ばかりで、本当に行って良かったし貴重な経験ができました。
はるか南の果ての離島への旅行。
特に女性の1人旅となると色々不安もあります。
でも本当に素敵なところなのでぜひ行ってみて欲しい。
なので実際に行ってみてかかった費用や、持っていって良かったもの、不安ならこれさえ気をつければ安心!という部分をまとめてご紹介したいと思います。
一歩踏み出すお役に立てたら嬉しいです。
最初に少しだけ、
私と波照間島との出会いについて書かせてください。
▶︎南十字星に想いを馳せた日々
2018年の夏、誕生日を迎えてまたひとつ歳を取ったところ。
上京後に1年ほど働いた待遇の悪い会社を辞めて転職し、ようやく安定したお給料がもらえるようになりました。
やっと生活に余裕が出て、
ようやく自分のことを大人だと思えた。
もう自分のやりたいことは何でも叶えられるんじゃないか。そう思って、一番やりたいことは何だろうと考えたときに真っ先にでてきたのが波照間島。
波照間島で南十字星を見ること。
「波照間島に行きたい」と言ってピンときてない人や、何処?と言われることが多かった。
私が何で波照間島を知ったかというと、かなり昔。
堂本剛が主演のドラマ「金田一少年の事件簿」
「怪盗紳士の殺人」という事件に絡めて「日本で唯一、南十字星が見られる場所」として波照間島が作中に出てきます。
ドラマの放送が1996年。
なんと今から26年前…こわい。
放送当時まだ小学生くらいだったはずですが、なぜか「はてるまじま」が忘れられなかった。そのあと漫画でも読んだかな。
何処にある島なのか、本当に実在するのかもよく覚えてないまま「日本で唯一、南十字星が見られる場所」という情報と一緒にずっと頭の中に残っていました。
そして月日が流れて2016年。
うしおととらを見ていたらなんとそこにも波照間島が出てくるんです。
…波照間島?
波照間島って、「はてるまじま」?
それまで特に気にしてなかったんですが、びっくりしてして調べてみたらなんと南の果てに実在してた。
金田一は首無し村とか墓場島とか出てくるから、波照間島もその類で作品のに出てくる空想の島かな〜くらいの認識だったのに…
しかも「南十字星が見れる」というのも創作上の設定だと思ってたのに、本当に見れるそう。
おまけに日本一美しいと言われるビーチもあるとか。
余談ですが、海なし県の岐阜で山に囲まれて育った私。
海に対して以上な憧れがあり。
今でも電車から海が見えたりするとずっと窓の外を見てしまうくらい、海に強烈に惹かれる。
水族館も大好き。
たまに1人で行くくらい。
なのに、なぜかそういえば、水色の透き通った本物の海って見たことない。カラフルな熱帯魚と一緒に泳ぐなんて夢のまた夢。
もちろん天の川が煌めく星空も見たことない。
写真で見るような星空って、加工じゃないの?本当に見れるものなの?南十字星なんてそんなのは遠い海外の話じゃないの?
そう思ったら、あぁ、私今まで何してたんだろうって。何も見てこなかったんだ、と少しショックでした。
そんなショックを受けた当時は、ずっと続けていたアパレル販売の仕事に見切りをつけて転職したばかり。
上京したてで金もない。
しかも新しい職場で急に移動があり、通勤に2時間もかかる僻地へ。
毎日疲れてくたくた。
波照間島も夢のまた夢の世界だと遠退いていった。私には縁のない場所だと思った。
そして時は戻って2018年。
思い切って仕事を辞めて、転職。
これがどうにかうまくいって、お金は作れる。時間も作れる。
今の私だったら絶対に行ける。
そう確信して取り憑かれたように波照間島への行き方を調べた。
毎日仕事の合間にパソコンと向き合って下調べし、ツアーを予約。
旅行までの3ヶ月間、コツコツ必要なものを集めて準備を進めました。
▶︎予約方法と費用
⑴旅行会社選びと予約方法
▶︎ツアーの探し方
シンプルに「波照間島 ツアー」でググって検索に上がって来た何件かから、費用と内容のバランスを取れてるものを選びました。
ただ羽田発で波照間島ツアーの取り扱いがある旅行会社が2社しか出てこなかったので、そこまで細かく選ぶ余地はなかったです。
宿の予約、飛行機の予約、フェリーの予約〜といった細かい予約は自分でしたくなかったので、ホワイトベアファミリー(WBF)あった全部こみこみのパッケージツアーをWEBから予約。
▶︎パッケージツアーの良いところ
台風のためフェリーが欠航し、2回キャンセルで延期してます。
良かったことはフェリーが欠航で全額返金対応していただけたこと。
1回目の予約は前日の夜にフェリーの欠航が決まり、旅行会社に電話したらその場でキャンセルしてもらえました。
石垣島までの飛行機は飛ぶので、もしこれがそれぞれの交通手段で個人手配してたらそうはいかなかったと思います。
何もかも込み込みのパッケージプランで予約して良かったです。
⑵利用プラン(2018年当時)
※現在同じプランは見つけられませんでした。
探すと石垣島からの日帰りツアーとかばっかりなんですが、今ってもしかしたら宿付きのパッケージツアーないのかな…?
⑶民宿選び
民宿は3つくらいから好きなところを選べ、ランクによって値段が上下する感じ。
私は口コミやInstagramなどのSNSで写真を調べて、ちょうど真ん中ランクだった民宿「まんや」をチョイス(他2つはホテルオーシャンズと、なんとか荘ってとこ。忘れちゃった)
全て個人手配だと素泊まり2000円なんて民宿もあるようですが、女1人旅なので安心感のあるところが良いですよね…。
民宿まんやを選んだのはそういったリスクヘッジも理由としてあります。
ひとつは大手の旅行会社と契約関係にあること。
もうひとつは「気さくな女将さん」がいると言うこと。
もし出掛けて戻らなかったときに、ちゃんと気にかけてくれるような人がいる、そして女性目線で気を遣ってくれる人がいる場所がよくて選びました。
何事も安全第一。
⑷費用
▶︎基本費用
・羽田〜石垣までの往復航空券
・石垣〜波照間までの往復乗船券
・2泊3日民宿の宿泊代金(朝晩2回食事付き)
と、全て込み込みのお値段で54,300円!
保険も付けても54,300円って結構な破格じゃないですか…?
最初に予約した時は7万弱くらいだったんだけど、2回キャンセルで最終的に予約した日程ではオフシーズンのためこんなに安くなってしまった。
ラッキー…。
費用はだいたい2泊3日で6万〜7万のプランが多かったです。
離島の旅行はお金かかるイメージあったけど、リゾートではなく民宿を選ぶと思ったより安く行ける。
飛行機も格安航空ではなくて羽田発のANAなのでうれしい。
▶︎交通費
パッケージに唯一含まれないバス代。
石垣空港から港まで片道500円。
▶︎波照間島での食費
朝晩2食付きだったので、昼食代とおやつ代くらいしかかかりませんでした。
・ソーキそば+飲み物で1000円
・かき氷500円
・売店のおやつ3日間で1000円くらい
・自販機で買った飲み物3日間で500円くらい
波照間島で使った食費はトータル3000円ほど。
島までの輸送費がかかる分、食費は高くなるのかと思っていたけど沖縄方面って外食費お安いですよね。
その土地のものだと安いのかなぁ?
▶︎お土産代
島にお金を落とすのって大事だと思ってるので、欲しいものには躊躇なく使った。やまほど入浴剤買った。
それでも1万円も使ってないです。
▶︎かかった費用合計
石垣島での買い食い代を入れても7万円ほどで収まった計算。
個人的には7万で波照間島旅行できてこの体験ができたかと思うとプライスレス。
▶︎役に立った持ち物
⑴貴重品系
▶︎バス代ピッタリ分の現金500円玉×2枚
アイテムというか、お金そのものなんですが。
石垣島のバスは現金支払いです。
あらかじめ値段を調べておいて、その分ぴったりの現金を用意していきました。
⑵日用品系
▶︎基本のお泊まりセット日数分
化粧水はもちろん洗顔、歯磨きなどの洗面用品、シャンプー、トリートメント、ボディーソープなど。これじゃなきゃっていう拘りがあるので全部持って行ったのですが、結果的にめちゃくちゃ助かった。
民宿の浴室に備え付けのものはありましたが、なんとボトルの中身は全部空っぽ…。滞在中に補充されることはなかった。
他の人どうしてたのか謎。
言ったら補充されたのかもしれない。
でもお風呂場で素っ裸のときに「おーい!シャンプー切れてるよー
!」と叫ぶのはちょっとね。一応女性なのでね。
アメニティーには期待せず、自分のをガッツリ持ってた方が安心。
無印のポリエチレン小分けチューブ(Mサイズ)がちょうど2泊3日に良かったです。
▶︎パジャマ
民宿には寝巻きなどの用意はもちろんないです。
荷物はなるべく少なくしたいけど、気持ちよく寝るためだと思って透けないTシャツとユニクロのリラコを持参して快眠でした。
▶︎強力日焼け止め&長袖ラッシュガート
▶︎保湿パック
めちゃめちゃ紫外線強いので顔も体も日焼け止めとにかく塗りまくって。
ALLIEの日焼け止めが最強。
あと泳ぐときはユニクロのUVカットラッシュガード着用してました。
最後に1回着るの忘れて30分ほど泳いだらもう水着の線がくっきり。
美白の保湿パックも毎晩してました。
やるのとやらないのではきっと違うはず…!
旅行する時はいつも気兼ねなく使えるルルルンの7枚入りを持ち歩いてます。
⑶レジャー系
▶︎シュノーケリングセット
島で借りれるみたいだけど、ニシ浜で聞き耳立ててたところレンタルはクオリティに問題があるようなので…。
荷物になったけど自分専用のものがあってよかった。
▶︎レジャーシート
ニシ浜で荷物を置くときに下に敷きました。
持ち物が濡れてても砂まるけにならないので安心。100均で購入。
シュノーケリングしたときに役に立ったアイテムはこちらの記事で紹介してます。
⑸その他
▶︎常備薬&絆創膏
普段飲みなれている痛み止めや風邪薬などを。
島で具合が悪くなった時にすぐ病院にかかれるかとかもわからなかったので、常備薬はあった方が安心。
島では使わなかったけど、帰りの船で活躍。
▶︎梱包材(ぷちぷち)
お土産で泡盛や焼き物、グラスなどの工芸品を想定していたので持ち帰る際に必要だと思って家にあったものを持っていきました。
超大活躍。
▶︎謙虚な気持ちと細かいことは気にしない大らかな心
波照間島はリゾート地ではないです。
虫がいるとかそんなのは当たり前なので、開発されてピカピカに整備されたところがお好みの方は最初から避けるのが無難。
私はけっこう神経質で潔癖な方ですが、島に行くにあたりそういう性格は捨てていきました。
旅行者は貴重な真水や食べ物、日用品や燃料などの資源を使わせてもらっている立場です。
島にお邪魔させてもらっているという謙虚さと感謝を忘れないようにしました。
▶︎気を付けるべき点
⑴貴重品管理
民宿には金庫もないし、ニシ浜にはコインロッカーもありません。
なるべく大金は持ち歩かない方がいいけど、島は基本的に現金支払いなので難しいところ。
小さな島で盗みを働く人なんていないと思うんだけど、それは島の人であればの話。
国内外からさまざまな旅行者が来る場所なので「絶対」の安心はないです。
貴重品はキャリーに入れて鍵をかけるのが一番だと思います。
しかし私はそのときキャリーを新調したばかりでロック機能が使いこなせず…(tsaロックめ)
出かけている際にもしキャリーを漁られたとしても「普通こんなところにお金入れないだろう」という場所に分けて隠しました。
ニシ浜ではお金はジップロックに入れて、さらにスマホと一緒に防水ケースに入れて首から下げて持ち歩きました。
もし浸水したらときは…まぁ、そのとき。
⑵虫刺され注意
浜辺で虫に刺されたのが痒くて痒くて、その後1年くらい痒かったです。
いったい何に刺されたんだろう…
今度からは絶対に虫除けスプレー持ってこう。
⑶船酔い
まじで気をつけて。過信は禁物。
絶対に酔い止め飲んで。
⑷望まない「ゆんたく」
初対面の人と一緒に飲んでお話ししてって、なかなかハードル高い人もいると思います。私も人見知りなので、初日の晩ごはんを急にみんなでご飯食べに行ってきてと言われて「えぇ…」と思う気持ちは当然ありました。
結果的に出会ったのがとても良い人たちばっかりで楽しかったんだけど。
ただ居合わせた人がたまたま人格者だっただけで、巡り合わせ次第ではそうとも限らないよね。
島には1件だけホテルもあるので、他の宿泊者との交流は遠慮したいのであればホテルを選ぶといいかも。
プライベートを確保できます。
⑸船が欠航して帰れなくなった場合のリスクヘッジ
こればっかりは運まかせ。
私は念のため最終日を土曜日にして、1日予備日としました。
あとは欠航率が少ない時期を選んで行くしかない。
▶︎唯一の後悔
安さの代わりに諦めたもの、それは南十字星。
南十字星を見ることがこの旅行の一番の目的だったのにね…本末転倒。
その日が満月だということはもちろん知ってました。
いくら満月で明るいと星が見えないっていっても、多少は見れるでしょうという考えもあったので自分の目で確かめに行った。
こちらにも記載している通り、綺麗なお月様しか見えなかったわ。
残念。
次行く時は絶対に、新月の日に行こうと思ってます。
あと南十字星が見れるのは12月~6月です。
私が行ったのは10月末。
そもそもシーズンじゃない時に行ってんじゃん!
▶︎また波照間島に行く日が来たら
また1人で行くかなー、なんて。
ちょっと沖縄行くのとは訳が違うので、一緒に行く相手がいなくて諦めるよりは1人ででも行った方がいいです。
行きたいと思った時が行きどき。
島で出会った人たちの話を聞いていると、女性の1人旅の人多いみたいです。
どの宿にも1人はいるらしい。
なぜか宿がうまくバラける。
料金とかはちょっと古いのであまり参考にならないかもしれないですが、持ち物とか宿選びみたいな部分は色々参考にしていただいて、1人旅へのハードルが少しでも下がるといいなと思います。
私もまた行きたい。
何度でも行きたい。
それまでに船酔い絶対しないお薬か、もしくは空路ができると嬉しい(ほんとに)
私の南十字星に想いを馳せる日々はこれからも続きます。
ご愛読ありがとうございました。