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2024.10月 最終の日記



10月27日(日曜日)

朝、穏やかで静かな明るさ。
秋の花粉症の症状が落ち着いてきた。

日曜日(家にいる場合)のルーティンを済ませる。

アイロン掛け(ハンカチやシャツ)
家計簿つける
身だしなみを整える
(爪切り、眉を整えたり)
昼寝

無事完了。

晩ごはんは、塩こしょうしたチキンをグリルでじっくり焼いたもの。

父がいつも焼く担当で、
どのくらい焼くの?と聞くと、
コンロの消し忘れ防止のランプが2回ほどチカチカしてたから
40分くらいかな、と言っていた。

日曜日の晩はこのメニューになることが多くて、
焼き上がったチキンを切り分ける最中、
大体笑点が流れてる。

各々好きな味付けで食べる。
私の場合は甘口のバルサミコ酢に
ウスターソースと粒マスタードを混ぜたものとか、
生の胡椒の塩漬けをひと粒乗せる、など。

皮はパリッと身はふっくら焼き上がり、
美味しかった。
キャロットラペも作って、彩りもきれいだった。

井田千秋さんの『ごはんが楽しみ』を読んでいる。
井田さんの食べることへの愛情や楽しみが伝わってくる。

お茶飲むひと〜?
パスタ食べるひと〜?

自分のついでにご家族の分も用意してあげるところもいいなぁと思った。



最近、夜になると
『りりりりり』と鳴く虫の声が聴こえる。
り、に濁点がついているような音。

お風呂上りに雨がしとしと降っていた。
洗濯物のことが気になって、ベランダに出てみると結構大降りになっている。
いったん放っておこうかと思ったけど
寝る前に取り込んだ。


10月28日(月曜日)

肌寒いような、蒸し暑いような。
実務に追われる一日であった。

もうできません、と喉の先まで言葉が出かかった。

これがやりたくないことなのは分かる。
しかし(職場では)他にやりたいこともなく。

こんなときいつも、
吉本ばななさんの『「違うこと」をしないこと』(角川書店)の本を思い出す。


10月29日(火曜日)

肌寒いので、この秋初の重ねばきを始動。

朝、妙蓮寺の街と本屋さん(石堂書店さんと生活綴方さん)の様子が
ニュースの情報コーナーに映っていて、
以前訪ねたときの楽しい思い出がよみがえった。
ブクサムのイベントを教えていただいたのもこちらの書店にて。

帰り道、傘にばらばらと雨があたる音。
雨の曲を思い出しながら帰った。

まず浮かんだのは、くるりの『ばらの花』
雨降りの朝で〜

続いて和田アキ子の
どしゃぶりの雨の中、私は泣いた〜

そして、大好きな欧陽菲菲の
こぬか雨降る御堂筋〜(ちゃらっちゃ)

くるり、と言えば
以前京都へ行った帰りの新幹線のなかで
「琥珀色の街、上海蟹の朝」を聴いていたとき、

君はもうひとりじゃないから

の歌詞のすぐあと、
トンネルを出て、風圧がすーーーぱっと抜けた。何かが吹っ切れるような、目が覚めるような。

もう一度再生したいくらいだったけど、
その偶然は猛スピードで後ろに過ぎ去って。
PVでは簡単に作れないような音と景色がシンクロした瞬間があった。

そんなことを思い出しながら。


▶哲学の道
(2023年11月)

家に着く間際、角のお家から焼き魚のいい匂い。
ただ焼き魚ではない、干物とか粕漬けとか西京漬のような
発酵したたまらなく良い香りだった。


10月30日(水曜日)

お昼頃、久しぶりの晴れ間が見えてうれしくなる。
月末だからか、なにかと気忙しく久しぶりに残業する。
母が心配して電話をしてきたけど、
仕事中で出られなかった。
その後届いたメールには、労いの言葉とうさぎの絵文字がいっぱい付いていた。

帰り道の風が強く冷たかった。

気の進まないお誘いをどう断ろうかと
数日悩んだあげく
不可抗力により行けなくなったので、
その旨伝えると、誘った本人が当の約束をすっかり忘れていた。
こんなに悩まなくても良かったんだ‥
最初からすぱっと断れば良かったのか。
そしてまた、ばななさんの本を思い出す。

夜、胃の具合がいまいちなので、
寝る前のストレッチもせず、お布団にしゅるんと滑り込んだ。

巣穴に潜り込むようなイメージで。

10月31日(木曜日)

秋らしい穏やかな晴れ、ちょうど良い体感温度。日が暮れるのが早くて夕焼けを見る機会は減ってしまったけど。

先週手首がぶらんぶらんになった複写式の手書きの書類はすべてやり直しになった。一応言っておくけど私のせいではない。

原稿が届くのを待つよりもこちらで用意した方が早い、という判断で絵村さんが書き直すことになった。

なんだかいたたまれなくなって、私も手伝った。
絵村さん8 : 私2 くらいの割合で。

断られることもあるけど、
それをおそれずに
私にもできることはありますか?と
聞けてよかった。

あとで書類を見返すと、2人ともゲシュタルト崩壊を起こしていた。
(笑った)

思ったよりも早く終わったけど、絵村さんの様子を見ると、もしかして朝早くに来て
やっていたのかな、と思った。

お昼を買いに行ったら、
スーパーのひとが三角にとがった黒い魔女の帽子をかぶっていた。
マウントレーニアのパンプキンラテを買った。
季節限定味だったけど、明日からもう変わってしまいそうなので。
午後からの作業のお供にした。

晩ごはんのあと、美味しい福岡のみかんを食べた。小粒ななかに香りとみずみずしさが詰まってる。
愛媛生まれの母は、
早生の青みかんの香りをかぐと
小学生の頃に運動会で家族と一緒に食べたお昼の時間を思い出すそう。

さて明日も大事な締めの日なので、目を温存しよう。
景気づけに宇多田ヒカルの『Play A Love Song』を聴いた。
(アルバム『初恋』より)




▶美味しかった(いつかの)カレー


今月もおつかれさまでした。


・今月読んだ本


- ごはんが楽しみ(文藝春秋) 井田 千秋
- 月イチ台北どローカル日記(集英社) 
- 旅のアイデアノート(産業編集センター) 森井 ユカ
- 新・東京の喫茶店 琥珀色の日々、それから(実業之日本社) 川口 葉子

以下はブクサムのイベントで購入した本
- その日暮らし(palmbooks)坂口 恭平
- 毎月のことこと(信陽堂) 高山 なおみ