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2025.2月 第2週の日記
2/2日曜日
今年は今日が節分なのだそう。
起きたら雨が降っていて部屋のなかが薄暗い。たまの雨の日も落ち着くなぁと思う。
朝、テレビに映った箱根の芦ノ湖のあたりは吹雪いていた。
昨日、いつもの集荷のお兄さんが配達が遅れるかもしれない、と話していた。特に八王子方面は心配だと。雪は降っていないようだけど、寒いなかお疲れさまだなぁ。
さて何をしたのだっけ。
明日からまた仕事なので週末のルーティンを一日で行なったのだった。そんなに大袈裟なことでもないけど、アイロン掛け、身支度を整える、録画を観る、など。
お昼は磯辺焼き(カンパチのお鍋のときに付いてきた、九州の甘いお醤油を塗ってみた)、それと母の友人からいただいた山芋でお好み焼き。
夕方は笑点を観ながら、静かに恵方巻きを食べた。
具が落っこちるからお皿をあて、話しちゃいけないとつい焦って胸に詰まりそうになるから、少しずつ食べるようにした。
おでんと温かいごはんも食べ、すっかりお腹がいっぱいになり、夜寝をした。
*
この前本屋さんで見掛けた雑誌『暮らしのおへそ』では、スタイリストの内田彩仍さんが、節分の日に一年の願いごとをきれいな便箋に書いて、大切なものが入ったポーチなどに入れて持ち歩き、ときどき取り出して確認をしたりするのだそう。
私もやってみよう、と寝床からむっくり起き上がり、ノートに書いてみた。
家内安全、無病息災のほか、
生活リズムやお金の使い方の見直しなど、新しい方法を試してみて定着しますように。あくまでも『たのしく』を忘れずに。
(途中から目標みたいになっているけど。)
わりと深夜に小声で豆まきを行ない、就寝。
2/3月曜日
厚着のせいか、そこまで寒く感じなかった。集配のお兄さんによると、昨日は八王子でやはり雪がちらついたのだそう。
職場では思うように動けたし、やるべきことは終えられたので、万々歳。
書類の整理中に紙で手を2箇所、スッと切ってしまった。地味にひりひり痛い。
*
富士山のまわりのあたりだけ、ぼわーんと夕焼け。細い三日月。
全体的ににごったような、沈殿しているようなぼんやり感。
かき混ぜたい、と思った。
帰宅するとごま油とねぎのいい匂い。昨日、背ワタをとって下ごしらえをしておいた海老を使った、エビチリだった。(背ワタを取るのは私の役目)
2006年3月の新聞の切り抜き、ケンタロウさんのレシピで。
新聞の端はもうだいぶ茶色くなっている。
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2/4火曜日
いつの間にかお布団の上掛けがめくれており、肩が寒くて目が覚めた。
駅まで歩く道の真ん中に豆まき後の豆が落ちていて、からすもいた。
そぉっと横を通る。車がやってきたので、からすの方を振り返ってみるとクラクションをぷっぷと鳴らされていた。
からすは頭が良いと言われているし、記憶力もある。
高校生の頃、通学路の途中にからすがいて、友だちが笑いながらからかって追っ払った。その翌日、からすは友だち目掛けて羽をばたつかせてやり返してきた。
それからからすが少しこわくなった。
数年後、予備校へ向かう自転車を運転する途中、からすに頭をきゅっと掴まれた。
こわくて見ることができなかったけど、晴れた日だったので、からすが飛びながら近づき、私の頭に止まるまでの一部始終が、地面の影に写し出されていた。
ますますこわくなった。
悪さをした憶えはないから、たぶん人違いされている、と思った。翌日はちがう色のコートを着て、いそいで予備校へ自転車をこいだ。
そんなことを思い出しながら。
夕方、暗い雲が出てきた。
明日は雨なのかな。
2/5水曜日
10度くらいならまだ凌げる寒さだったけど、今日は寒くて耳が痛くなるほどだった。冬をようやく実感した。
夕方は黒い湯気のような雲がほわほわっとあり、薄い水色からオレンジ色のグラデーション。朝の富士山も白くて立派だった。
富士山を教えてくれた方も何度も見ていた。
*
夜、寅さんの映画を観た(第17作目、寅次郎夕焼け小焼け)。
いざとなった時の男気からのずっこけ、ひと助け、こころ打たれる内容だった。
好きになって振られちゃうパターン、相手もその気になって寅さんの方から身を引いちゃうパターン、恋の顛末はそれぞれあるけど、済んだことにはとやかく言わない、さっぱりとした感じがある。
ましてや自分が振った時なんて、まわりのひとにどうせ振られたんだろ?とからかわれても口を割らない。そういうとこがカッコイイなと思う。
2/6木曜日
休日
午前中に健診があって出掛けるも電車が止まっており、振替輸送の電車も混雑していてだいぶ遅れた。初めて行く場所だったから、途中何度か道を教えてもらった。
肺活量の検査の係の方の案内が上手で、思わず笑顔になってしまうほどだった。どの道にもプロの方がいらっしゃるのだなぁ、と思った。
たぶん最初の結果が芳しくなかったのだろう、おそばをすするように『ずっ』と吸って、ろうそくを一気に吹き消すように一気に吐くイメージで、とティッシュを一枚しゅっと引き出し、息を吹きかける練習。
その調子です、と励まされる。
最後の山場に行くまでの吸ったり吐いたりのリズムも音楽に乗っているように体を揺らしながら指揮を取ってくださり、気持ちが上向きになった。
だんだんできるようになってきて、3回のうち一番うまく行ったのを結果として残してくださるそう。きっと昨年よりは良いはず。(昨年はたしか肺年齢67歳だった)
あんな密室のふたりだけの空間でも手を抜かず、能力を引き出す工夫や言葉選びをする惜しまぬ努力‥サービス精神‥
どの道でもあの方は出世するだろう、と私は思いました。
(まだ20代くらいの黒髪ショートのかわいらしい女性でした。)
都心に出たので、秋葉原、神田あたりを散歩。小さなごはん屋さんや喫茶店がたくさんあり、働いているひとたちを想像してみたりした。
神保町へ寄ろうかと思ったけど、銀座線に乗って帰る方向へ。
平日の銀座線も混んでいた。
2/7金曜日
快晴。空気が冷たい。
昨日は久しぶりにぎゅうぎゅうの満員電車に乗った。いつもの通勤電車は空いているから、それだけでありがたく思った。以前は毎朝乗っていたのに、もうなんだかその感覚が(自分にとって)信じられない。
帰り道、となりの駅まで歩いた。入ったことのないスーパーのなかをうろうろ歩く。お茶やコーヒーなど、知らないブランドのものがあり楽しくなる。
淹れ方や効能、宣伝文句など、本屋さんに入ったかのごとく真剣に読むのが私にとっての大事な気分転換方法。
そういえば、昨日病院内のレストランで健診後にお食事をいただいたのだけど、
(お食事が美味しいという評判だけでその病院を選んだ)
店内で懐かしい音楽が流れてきたから、あたまの中で一緒に歌った。
姉が学生の頃、好きで聴いていた音楽だ。
アプリで曲名を調べてみたけど、検索できなかったから、帰宅後に姉の前で歌って再現してみたら、曲名とアーティストを憶えていた。
姉はいろんなことを忘れている場合が多いけど、こういったことにはめっぽう強い。
唐突ですが、さわやかなその曲をご紹介して、今週を締めくくります。
おつかれさまでした。
Jack Jezzro『Step On It』