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2024.10月 第1週の日記② 10/5(土)

10月5日(土曜日)

朝からすでに雨が降っている。
朝食のあと、母が急に食器棚の引き出しを整理し始めた。
サッポロ黒ラベルのアルミのコースターが出てきたのを見て、
おもむろに奥田民生の曲を聴きたくなった。
「風は西から」を今日のテーマソングにした。
「マイカントリーロード」もいい曲だった。
(アルバム『O.T. Come Home』より)

お昼前くらいに井の頭線に乗り、新代田へ。
『BOOKS&SOMETHING』のイベントへ、傘をさしながら出かけた。
以前より心待ちにしていたので、雨でも出掛けようと思っていた。

いままで本や雑誌のなかで見ていた書店の方たちが実際に現れたので、
どぎまぎしながら、最初のうちは会場のなかでどんな風に動いたらいいのかわからなかったけど、並んでいる本を手に取ってみたり、隣のお客さんの会話を一緒に聞いてみたり、書店の方に話し掛けてもらっているうちにだんだんと自然にできるようになった。

普段私はひとりで本を読んでいるので、作家さんのことや作品の感想などを話し合えるのはありがたく幸せな時間だった。
どんなつたない言葉でも耳を傾けて、共感しながら聞いてもらえてうれしかった。
瞳をきらきらさせながら、作品の良さを語ってくれた方もいた。
話しているうちに忘れかけていた好きな感覚を思い出したりした。

あ、それと会場内で似顔絵を描いてもらったら、手にお花を持っていた!
実際はカバンしか持っていなかったんだけど、想像上のお花?そんな風に描いてもらえてうれしかった。
(木下ようすけさんという、イラストを描かれる方でした。)

なにげなく開いた本のなかに友だちの名前を見つけて、
しばらく会っていないけど変わらずにがんばっているんだなぁ、と
友だちにも会いに行きたくなった。
何冊も手に取り、おすすめしてもらった本やほしい本、気になる本もまだまだあったけど、後ろ髪をひかれつつ駅へ戻った。
なんだか夢の世界から戻ってきたみたいだった。

家の最寄りの駅でスパイスカレーを食べてから帰宅する。
食後のコーヒーも美味しいお店だった。
店内では謎の音楽が無限ループでずぅっと流れていた。
お店のひとがバンドなどやっているのかな。・・すっかり覚えてしまった。

palmbooksさんで購入した、坂口恭平さんの『その日暮らし』は夜にほとんど読み終えてしまった。熊本にも行ってみたくなった。
この本を手に取るたび、今日のできごとを重ねて思い出すんだろうな。
愉しかった。


▶︎芙蓉 うすピンク