現代に生きる空海からのメッセージ
11月22日兵庫県にある獨鈷山鏑射寺で御年95歳になられた”今空海”と知られるほどに様々な逸話を持つレジェンド、高野山伝燈・中村大阿闍梨様に会いに行ってきました。
この日は一年に一度の大般若転読。(だいはんにゃえてんどく)大般若経600部を読み、護国除災、厄除開運を願うものです。転読は長いお経を全部読んだのと同じという意味で、経典の一部を大声で唱えながら、ダイナミックにアコーディオンのようにパラパラとめくる僧侶たちのお姿は圧巻でした!
中村大阿闍梨様から、法話がありました。
たまたま友人に声をかけてもらい連れて行っていただいた今日この日に、
くすぶっていた私の魂に揺さぶりをかけてくれたこの法話。
言葉に、話し方に、押し付けや説得のエネルギーが一切なく、
エゴやおごり、とにかく我というものが感じられないのです。
実にさらっと簡単に5分ほどお話されただけ。
それでも、
だからこそ、
私の魂に響きました。
自分の不甲斐なさが情けなく、悔しく、そしていただいたお言葉に優しく背中を押されたようで感動の涙が出ました。
法話後、私は、お礼をしっかりと言葉で伝えたいと思っていたのですが、
外で一人一人の為に手を合わせ頭を下げて祈りをささげる大阿闍梨様は、
どこかこの世離れしておられて。
ここに居るけど、ここに居ない。
確かに肉体はここにあるんだけど、どこか別の次元に存在しているかのようで。
手を合わせて心から「ありがとうございました。」というのが精一杯でした。
目の前には、真実の自分を生き続けた人がいました。
存在していることだけでもたくさんの人を感動させられる。
その声、言葉、存在に、魂が宿る。
今の私ができることは、真実の自分を生きる一歩を毎日踏み出し続けること。
最後に中村大阿闍梨様のオススメ著書を紹介します。
密教への偏見をとき、理解を深める私にとって鍵となる一冊となりました。
著書「いのちの宝庫を開く」
密教と耀く“いのち”。困難な日々の中で、楽しく、よりよく生きるために。“大きないのち”と一つの自分に目覚めることの、大切さを切々と語る“たましい”の書。
愛をこめて。
たまひろ
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