【食を通していのちを伝える】
https://note.com/tamahiro_loko/n/n3327e88a0271
水が喉を通らなくなって5日目の朝。(※4日目には点滴を受けにいきました。)
水が飲めないといっても、飲みたくないわけではない。
自販機でジュースを買いガブガブっと飲む学生を見かける。
何の変哲もない光景だが、今の私にとっては、夢のような光景。
あぁぁ、お水をぐびぐびっと飲みたい。
飲みたい。飲みたい。飲みたい。。。。。
水が喉を通る心地よい感覚を思い出す。
当たり前のこと。なんて幸せなことだったのだろう。
この朝は、精神的にとてもきつくて、自分と繋がり内観することが難しすぎたので、日本の神様カードにメッセージをいただくことにした。
今までの経験上、この喉のつまりに限らず、あらゆる身体の不快な症状は内観による感情の消化によって劇的に改善してきた。
こういった経験があるからこそ、私の身体が何かを必死に伝えようとしていることはわかっている。
追い詰められている私は、いつもより辛抱強く、そして念入りに内観を続ける。
すると、今までの私では考えられないような、大浄化がおきる。
ここまで症状が酷く出ていなければ、きっと感じることはなかったであろう様々な過去の感情、トラウマに大声を上げて泣き叫ぶ。
内観をするたびに、別の過去の感情が掘り起こされて消化。
この作業を繰り返す。
けれども今回に限って、喉のつまりは治まらず、水分でさえ取れないことにより、どんどん弱っていく身体。
こうなると、当然精神的にも弱ってくる。
4日目に訪れた鍼灸院では、身体は悪い状態だが反応が良いので絶対に良くなります。と言われ、本当か嘘かは別にしても、嬉しくて涙がこぼれた。
ここで、自分の性格をどう捉えているかという鍼灸院にしては面白い質問を受け、私はこう答えた。
「ポジティブで柔軟だけど頑固。
トラブルに対処する柔軟な考え方を持っている反面、自分がこうだ!と思ったことについては突き進むことが多い。頑固なんだと思う。でも、自分で選択したことは自分の責任なので納得できる。
人のせいにではない、自分の責任だという考えの為に、若干自分を責めやすいところがあるが、ポジティブなのでクヨクヨはしない。その為、感情を無視しやすいクセがある。」
一つ前の記事、”頑固になっていないか”はまさに、治療法に関することで世間一般とは違う選択をする自分が間違っていないかという不安から出た言葉なのです。
普段、根っからのポジティブ思考の私でも、さすがに「死」が頭をよぎり、
日に日に痩せていく自分の身体を見ては焦りがつのった。
『化学療法をしない。』という私の選択。
間違っているのだろうか?と自分を疑いだす。
もう何が正解かわからなくなる。
あきらめそうになる。
もう、どうにでもなれと投げ出しそうになる。
それでも、自身を投げ出した結果の先に、果たしてよい景色は広がるのだろうか。。。と疑問を抱く。
自身の中で起き続ける葛藤にもだえる。
日本の神様カードから、2つ。
いただいたメッセージの一言一句が私の今の疑問や不安に答えてくれていて、嗚咽がこぼれた。
そして、この日、ベストなタイミングで行われた複数のプロフェッショナルによる適切なケアと、いつも側に感じる友人達からの愛情、大いなる存在、全ての条件が揃って、私は水が喉を通る心地よさを再び味わうことができるようになった。
水が飲める幸せ。
点滴じゃなく、自分の力で水分を接種できる幸せ。
それだけで自信が湧いてくる。
身体に力が戻ってくる。
驚きと、嬉しさと、感謝でまた、涙が溢れ出す。
なんとか踏ん張ってよかった。
あきらめなくてよかった。
何よりも自分と向き合い続けて良かった。
末期癌を患ったからこそ、
深まった愛、
繫がったご縁、
起こった奇跡。
辛いけれど、かけがえのない経験をさせていただいている。
これを書いている今、外では急に雨が降り出し、雷の音が鳴り響いている。
天啓を受け入れる準備はできているだろうか。
つぶやき、内観たま太郎。