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JIBUNSHI

実はこの食事に誘われる前、一度だけ社長から、会長との食事に付き合って欲しいと言われ数時間だけ、その場にいたことがある。
なぜ私が誘われたのかわからないが、初めて一緒にお供できて、今まで行ったことのないようなレストランに行って、ものすごく興奮したのを覚えている。
数時間だけだったが、忘れられない出来事だった。
今回は3人だけで、ガチの食事ということだったので、これが嬉しくないはずがなかった。
待ち合わせは青山付近だったと思う。
当時社長が住んでいたのが青山だったのだ。
待ち合わせ場所で待っていると、相変わらず派手な格好をした、外国人風な女性がやって来た。
社長はいつもニコニコしていて、眼力が凄かった。
食事の後、場所変えて水が流れているなんともお洒落なパーラウンジに行った。
そこで社長は、
「M18とアヤさんは本当に頑張ってくれている」「えらいよ、ありがとう」
と何度も言ってくれた。
私とアヤさんは、風変わりなこのサロンで、黙々と言われたことをこなしてきたことが報われた気がして、すごく嬉しかった。
少なくとも、私はそう感じた。
これからもこの人のために頑張ろう、と思えた。
この日は日付が変わるまで飲み、私とアヤさんは次の日の朝から仕事だったので、近くのホテルに泊まらせてもらうことになった。
次の日の仕事は少々しんどかったが、充実したものがあった。
私は社長と近くなれて、本当に嬉しかった。

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