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長期ビジョンを定めるよりも必要な、自分の欲と向き合うこと

よくある質問

よく後輩に、

「人生の目標を決めたり、どんなことを成し遂げたいか決めたり、長期ビジョンを持った方がいいんですかね?」

と聞かれる。

なぜそんなことを聞くのか尋ねると、

「なんとなくそうした方がいいと思って。なんか成功してる人って目標に向かって努力してたりするじゃないですか。だから限られた時間を有効的に使うために長期的なビジョンを持って、生きるべきかなと思って」

ここでの成功した人が何を指すかは一旦置いておく。

この意見はわからなくはない。
確かに人生の目標やそれに基づいた長期的なビジョンを持っている人は、どこか輝いて見えたりするし、成功者と呼ばれている人は最初からその未来を目指していたかのように、計画していたかのように見えたりする。

自分の人生をより幸せにしたいから、そう考えるのはわからないでもない。

そういった時、決まって僕は、

「長期ビジョンはいまある手札から見える未来だし、簡単に変わるよ。それに長期ビジョンを持つことが向いてる人と向いてない人がいると思うよ」

と伝えている。

欲の話

ここからはあくまでも個人的な見解なので、これが全てだとは思って欲しくないてす。

人は色んな欲を持っています。
新しい知識に触れること、色んな人と関わること、心地のいい空間で過ごすこと。

欲の種類は多様ですし、個人の中でも、欲の大きさにはグラデーションがある気がしています。

僕自身、何かと何かを混ぜることや新しいことに挑戦することへの欲が大きい一方で、食べることへの欲はあんまり大きくありません。

人はそれぞれ欲が異なる生き物です。だからこそ、まず自分の欲に向き合うことが大切だと思っています。

みなさんは何に喜びを感じて、何に悲しみ、怒りを感じますか?

ゆっくり書き出してみると、自分がどんなことを求めているのか見えてくるかもしれません。

欲と長期ビジョンの関係

そして、欲には長期ビジョンを持つことに向いているものとそうでないものがあります。

僕の欲は比較的に長期ビジョンを持つことに向いています。

今ある手札(可能なこと)を見て、混ぜて面白そうなところを混ぜてみる。混ぜた先にどんな世界が待っているか前もってイメージしてみる。だからこそ自然と未来がイメージできて、長期ビジョンが生まれます。

でも、他人を応援することへの欲が強い人はどうでしょう?

応援したい人がわからない状況かもしれませんし、応援した人がやりたいことが変わったりするかもしれません。

この人は長期ビジョンを建てても簡単に変わって、大して意味がないと思うんですよね。

長期ビジョンは、その欲の性質で生まれるものであり、必ずしも建てられるものではないと思うんですよね。

長期ビジョンを建てるよりも、、、

僕は人が何か大きな目標を設定し、それを成し遂げるために、長期ビジョンを決めて、それに従って行動するのは、間違っているとは言いませんが、他の可能性を消してしまう勿体無い行為だと思っています。

立場が変われば人は見える世界が変わります。

明日の新しい出会いが、あなたが考えたこともないような未来を見させてくれるかもしれません。

人は出会いや環境の変化で、見える世界が変わり、それ同時に目標も変わるかもしれません。もっというなら、長期ビジョンは目標より簡単に変わります。

だからこそ僕は、長期ビジョンが絶対必要だとは思いません。

長期ビジョンを決めることよりも、どうすれば自分の欲が満たされるのか、考え行動すべきだと思うんですよね。

それが長期ビジョンじゃん!って言う人もいるかもしれませんが、僕の中では、違うんですよね。

そこまでかっちりとしたレールを敷くのではなくて、次の欲のためだけのレールを少し引いてみる。

そういったことの繰り返しなのかな。

世の中の成功者って呼ばれている人も、実は欲に従ったら気づいたらそこにいたって感じなのかもな、なんて思ったりもしてます。

以上、簡単ではありますが、長期ビジョンを持つべきかという問いへの僕なりの答えです。

長文失礼しました。
読んで頂きありがとうございました。

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小泉しのぶ(小学校教諭×起業家→教育委員会×起業家 )
サポートして頂いたもの、全て教材の作成費用等の子供たちのために使わせて頂きます。