"楽しい"を体現する。好きを通して出会った教師と目指す教師像-高校数学教員を目指す濵島良太の轍-
濵島良太さん
愛知県出身。現在は愛知教育大学の高等学校教育専行数学専修2年生。高校数学教員を目指しながら、サッカー指導者の勉強中。
美しさがない。
英語が得意と言いながらも英語には美しさを感じない。
しかし、数学には美しさがある。そして自分が数学を教えることで自分に感謝してくれる人がいる。
今回のインタビュー記事では、独特の感性を持ちながらも数学を通して周りの人に感謝され人が成長することを経験し数学の教師を目指している彼の教師を目指すまでの"出会い"と"想い"を書いていきます。
"楽しい"を体現する。担任の先生との出会い
自分の好きを探求するスタイル
"サッカー"を通して見つけた憧れの先生像
ありがとうだけで飯が三倍食える
"楽しい"を体現する。担任の先生との出会い
「あなたがきっかけで教員を目指そうと思いました」
日記で担任の先生とやり取りをずっと行っていた濱島君は、最後卒業式に手紙を書きこの言葉を自分なりに想いを込めて告げたそうです。
そんなに勉強ができるわけでもなく他の先生と比べて秀でた能力があったようには見えなかった担任の先生だったがその先生のクラスにいる時が一番楽しかったとのこと。
「先生が笑うとみんなが笑う。先生は他の先生には持ってない何かをもている。そんな先生の彩が好きだった」
中学1年生の頃の担任の先生はクラスでは、色々な行事で優勝したけれど全然楽くなく、先生自身が楽しそうにしていなかったそうです。
そんな中、中学2年生で出会った担任の先生は「なにやっても本気で楽しもうぜ!」って感じで楽しかったと語っています。
今では自分は何しても楽しいと感じるそうで、これはこの時の経験から、「楽しめる思考」を学んだのだと思います。
「僕も先生のような優しい教師なりたい」
教師という職業を目指してこそわかる。
その先生は楽しそうにするからみんなも楽しくなる。
このことを体感した濵島くんの中では、当時であった担任の先生は、「自分の中での理想の教師像の一部」と語っていました。
自分の好きを探求するスタイル
そんな彼が好きを探求するスタイルの憧れを抱いたのはもう一人の先生との出会いがあったそうです。
「自分は元々理科が好きではなかったけど...」
そんな濵島君は理科の授業のスタイルが面白いかつ別の学年の先生人やったのにも関わらず、人の趣味や思考を記憶し観察力・考察力が良かった先生にも心を惹かれた時があったという。
「人に影響を与えられる教員にあこがれた」
教師なのにも関わらず、自分から学ぶ姿勢を持ち、好きな事の研究の為に自分を磨く、その先生の「教員なのにそんなこともできちゃうの」っていう行動力が自分の人生のモデルになったと語っています。
"サッカー"を通して見つけた憧れの先生像
幼稚園から高校までサッカーを続けており、大学生になってもなお指導者としてサッカーを続けていると言っています。
しかし、誰よりもサッカーが好きで自分ができることを努力していた彼は小学生・中学生の頃は、中々スタメンでは試合に出れず、悔しい思いをしていた。
そんな濵島君は、自分の才能が開花した瞬間は高校生になってからだったとのこと。そのきっかけになったのは顧問の先生だったと言っています。
「よく顧問の先生にいわれていたのは、"自分で考えて行動する"ということ。行動・失敗・考える・行動する。自分で考えたらすぐ行動に移せるタイプだった自分の性格ととてもあっていた」
愛知県選抜の監督も務める実力者でもあった顧問の先生は、失敗から成功のプロセスを教育ととらえる人だったようで、その人柄や教育方針にとても魅力に感じたそうです。
「指導者側をやろう!」
自分が指導者として関わることで恩返ししていく。
教員から子どもたちに伝えるより、外部コーチから子どもたちに伝えた方がいいこともあるという想いを胸に今でもサッカーの外部コーチを行っているとのこと。
現在ライセンスの取得中で今後の活躍が楽しみですね。
ありがとうだけで飯が三倍食える
大学生になり家庭教師のアルバイトを始めた濵島さん。
そんな彼は感謝されることにこだわりが強く「ありがとうだけで飯が三倍食える」と言っています。
生徒から手紙をもらったことがあるそうで、そのときは自然と笑顔になって泣いて笑ったと語っています。
「自分が目指す先生像は"みんなに感謝される先生"」
感謝される教師になりたいといっていた濵島君。
ただそれは今すぐにじゃなくてもいいとのこと。
勉強を学んで人と関わって指導をしてもらって、後から気づくことはいくらでもある。その時に教育の偉大さに後から気づけるそういう指導を行っていきたいと言っていました。
今後の自分はもっと自分軸を明確にし、「教壇に立つのがあなたじゃなきゃいけない理由はなんですか?」と行ったときにパッといえるようにしたいとのことでした。
教師のバトンは繋がっていきます。
濵島良太君、貴重なお時間いただきありがとうございました!
(インタビュー・ライター・編集 byタマゴの轍 代表津原一樹)