垂れ流し
解離してしまう何かを押し留めるように、涙を流さないでいる現状。涙はなくとも何か吹き出してしまいそうな症状。
しばらくまた文章という文章が、というよりも思考そのものが浮かばなくなっていた。病むおえず、何処に吐き出されることもない絵を描き殴るだけの日々。それも次第に虚しさを増した。
嗚呼、これは、また今回も駄目なのかもしれない。
泣きたくなることがあったわけでもない。泣いたわけでもない。泣かなくてはならないわけでもない。それなのに、どうしてか。目頭が熱い。瞼が重たい。頭が痛い。喉が突っかえる。肺が狭い。胃が凭れる。
嗚呼、これは、また今回も来るのかもしれない。
この感覚に苛まれるのにも、もはや慣れ果てたはずだった。すっかり腐り果てた後だとばかり思っていた。それが、前回と前々回から病としての判を押された私の有様。ここまでくると、今回はさて治っていてくれよと、自らに縋り祈らねばならないのだから悲しくなってしまう。
嗚呼、これは、また今回も恐れねばならないのか。
せめて誰かに心配されない程度で済みますようにと願う私と、手遅れになる前に誰かが気づいてくれますようにと願う私。
近づいてくると感じる、執行猶予にも似たこの期間はいっそ死よりも恐ろしい。