スポーツの日


今日はスポーツの日だ。
もともとは体育の日だったのをスポーツの日に改称して移動させてきて今日が、スポーツの日だ。
そしてこのスポーツの日の今日に東京オリンピックの開会式がある予定だったのだ。
しかし当然というか不幸というか東京オリンピックは開催されず、延期という形になってしまった。

気になるのはオリンピックの観戦チケットだ。
去年くらいに争奪戦しまくっていたけれど、延期後の日程決定後、行けない場合には返金があるそうだ。
でも延期後に返金を申し出なければそのままチケット使えるって言ったって、外出や人ごみに出ていくときの感覚が争奪戦のころとは違ってきているし、客席数だって絞らなければいけない感じだろう。一体どうするんだろうか。うまくいくんだろうか。

多分売ったチケットの数よりも客席数を減らさなければいけないけれど、返金が進んでいく中で市中に出回っているチケットの数がコロナ後の想定客席数よりも多かったら、組織委員会がちょっと高値で出回っているチケットを買い戻したりするのか。

でもそれだと最初のうちに返金を申し出た人が損をすることになる。でも密にはできない。もう一体どうするんだ。見当がつかない。

絶対にややこしいことになるに決まっている。大変に決まっている。考えれば考えるほど難事業だ。

その事務作業のオリンピックをしたほうがいい。

返金競技、クレーム対応競技、密を作らずに客席を多く取る競技…。
世界各国から事務の猛者が集まってやればいいのだ。
世界で一番足が速い人が褒められるんなら、世界で一番返金処理が速い人間も褒められたっていいはずだ。台湾の若き天才プログラマーとロシアのベテラン郵便局員が返金処理の速さで戦ったりするんだ。なんてドキドキするんだろうか。
クレーム処理は処理件数(技術点)もだけれど、顧客満足度(芸術点)も図られたりするから、MKタクシーの運転手のおっちゃんが巨大企業のカスタマーセンター統括本部長に勝ったりするのだ。

正直足の速い人で勝ち負けを競っても、太っている人もいないし、ストイックな様子でみんな似た感じだ。
その似た境遇の中での少しの差が勝負を分ける厳しい世界がスポーツの世界だろう。それはすごいことだ。

でも多様性という観点で言えば事務のほうが絶対すごい。
そんな事務オリンピックを見てみたい。 

スポーツ選手は4年に1度のオリンピックの大舞台だけど、事務選手(事務選手?)は100年経っても1度だってオリンピックという大舞台はないんだ。1度くらい、こんな機会は他に無いのだし、事務選手にスポットがあたってもいいんじゃないか。

ていうか事務オリンピックならリモートでできるんじゃないか。

もういっそオリンピックは中止してしまって、オリンピックできませんでしたの後処理全体を競技化したらいい。

肉体派には「選手村片付け競技」とかもある。
「金メダル鋳直し」とかも技術が問われる。
「各所への謝罪」なんてのもある。

総合的な「オリンピック後処理オリンピック」だ。
…日本は相当強そうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?