4月15日 YouTube用動画撮影後記
今日は朝から落ち込んでいた。
しかし今日は夕方に師匠とご一緒する動画の撮影がある。そこまでに落ち込みを解消しなければいけないという命題が朝から夕方にかけての僕にはのしかかっていた。
何故落ち込んでいたかというと、やはりそれは延滞金を払ったからに他ならない。
レンタルDVDの延滞金だ。レンタルDVDの延滞金を払う時、僕は自分の愚かさというのをひしひしと感じる。
返す日にちを憶えていない、忘れている自分の圧倒的な悪さ。
約束を憶えていなかった恥ずかしさ。
貧乏な境遇なのに、虚無に金をばらまくが如き所業に手を染めてしまった悲しさ。
そして延滞金を払うたびにそういった負の感情が巻き起こるのを身体と心に刻み込んでいるというのに、またもや延滞をしてしまっているという救いの無さ。
落ち込むほかない。
しかし一説によると、レンタルDVD屋さんというのは、延滞金で儲けているらしい。
それが真実ならば、少し救いがあるように思う。
つまり僕たち延滞をする者、いわば「延滞者(えんたいもの)」はレンタルDVD屋さんの上客なのだ。
レンタルDVD屋さんは我々が支えているといっても過言ではない。
我々がいるからこそ、旧作一週間100円という破格の価格設定が可能なのだ。
皆が真面目に期限通りにDVDを返していたなら、とてもそんな価格では店は運営をしていけない。
この安いレンタル料によって、延滞者ではない人々が安くでDVDをレンタルする。
家族の思い出、恋人同士の喜びを産む。
さらには未来ある表現者の卵がDVDを借り、いい監督、俳優、スタッフに育っていき、新しい映像文化、素晴らしい作品を作っていくことになるというのなら、そうだ僕たち延滞者は喜んで延滞をしようじゃないか、身を持ち崩しても延滞をし続け、レンタルショップの前に累々と屍を重ねようとも、借り続けようじゃないか、延滞し続けようじゃないか。一泊、二泊では飽き足らず、5泊、10泊。果ては汚い部屋で存在を忘れて2年放置の700日延滞17万5000円。払ってやろうじゃないか。
その代わり、みんなは安くで素晴らしいDVDを楽しんでくれ、そして、いい作り手になって俺たち延滞者に面白いDVDを届けてくれ。
そうしたら俺は見る。延滞もまた多分しちゃう。
俺たち延滞者が延滞金破産してしまう前に、できるだけ急ぎでいいDVDを届けてくれ。
頼んだぜ。
などと延滞金を無理にポジティブにとらえなおす、などの作業を経て何とか盛り返し師匠と動画撮影、10本撮り。
怒涛の撮影、中々の体力勝負。
延滞で培った映像鑑賞経験が編集に生きるとよいのだけれど。
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【公演の延期・中止に関する情報】
4月20日に予定されていた第二回京都がたりは更に延期(日程未定)
※4月23日の玉田×旭堂きょうだい会は中止
※4月27日のビッグイシュー講談会は中止
※4月21日・4月26日・5月5日の立川文庫続き読みは休止。5月16日から再開予定
※5月6日のパイルドライバー講談会は中止
〇その他、開催・延期に関する情報、「ん、今日あの公演あるのか」と少しでもお思いになられたら電話は09020187659メールはmaruyama4520@hotmail.co.jp(玉秀斎事務局)までお気軽にお問合せください。事務局長の玉田玉山がお返事させていただきます…!〇
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