10月3日 講演会・打ち合わせ後記
此花区は雨だった。
淀川区の自宅を出た時には雨など降っていなかったのだ。
師匠のマンションの前で師匠と待ち合わせであったので、最寄り駅に降り立つと雨。
ずぶぬれで師匠を待つわけにはいかない。師匠も「はあ?」と思われるだろうから。
急いでローソンへ寄って傘を購入する。
この時ポケットに1000円札が入っていたので会計をしようと1000円札を出した。
すると金額が601円。
このままつり銭を貰うとポケットの中に399円の小銭。これをじゃらじゃら言わせながら今日一日を過ごすというのはなかなか邪悪だ。
そういえば財布の中に一円玉があったな、と思って背負いカバンを降ろして財布を出す。
財布から一円玉を出して400円のおつりを受け取り、財布をカバンに放り込み、カバンを背負ってローソンを出る。
出て8歩くらい歩いたところでカバンのチャックを締めていないかも、と思ってカバンを下ろす。
すると閉まっていなかったカバンのサイドから持ち歩いているポケットWi-Fiが道路に落ちる。
ポケットWi-Fiの画面粉砕。壊れる。
ポケットWi-Fiのバッキバキになった画面を見ながらぶつけ所の無い悲しみを「うう…消費税…」などと呟くことで何とか逃がす逃がす逃がす。
そうだ、消費税が8パーセントなら僕は財布を出さなかったのだ。そうすればカバンが開くことは無く、Wi-Fiが落下することも無く、壊れることも無かった…。
政治は生活に直結するのだなあ、という感慨を得る。
その後待ち合わせを完了して師匠のお仕事へ同行させていただく。
此花区某所での講演会。
高座を用意してくださっていたので、持ってきた釈台・毛氈で環境を整える。
師匠の持ち時間は60分。コミニュケーションに関する講演だ。
演題を見て「一体どの演目をされるのだろうか」と思いながら拝見していると師匠は60分講談はせず。
60分トークしっぱなしで高座を終えられた。
60分渡されてトークだけで最後まで行ける講談師、東西90人くらいいるけれど、何人いるのだろうか。
今の僕には難しいかも(機会があれば精一杯務めさせていただきますが)しれないけれど、他の89人はできるのだろか。どうなんだろうか。もしかしてあんまりできる人はいないんじゃないだろうか。なんて思いながら観させていただいたのだった。
その後、師匠のご自宅の前までご一緒させていただいて、いったん別れさせていただいた。
一人になった瞬間に「こんな家に住みたいなあ…」と呟いてしまったりする。頑張ろう。
十三は人情の味が濃すぎる。もう少しでいいからアーバンな感じで過ごしたい。
この前も住んでいるアパートの階下の部屋の前。どでかい男が床に寝そべって鼾をかいていた。昼の11時だった。
服は汚れているし、パンツは見えているし、汗臭い。とにかく力が強そうだから、遠巻きにして通るしかないが、廊下が狭いのでそうもいかない。スレスレを歩いて出かけていく・
外のごみ捨て場には、また、冷蔵庫が増えている。
誰も引き取りに来ない冷蔵庫。ごみ収集業者の方も無視を決め込んでいる。
最近ゴミ捨て場、タガが外れたように不法投棄が増えている。カーペット、エアコン、電気スタンド、さび付いた丸鋸の歯がゴロンと落ちていて、もうなんだか血なまぐさい。
デリバリーヘルスのチラシも異常に多くなってきている。
もう産業革命時代イギリスの貧民窟みたいだ。「ジン横丁」の世界。
師匠のようなアーバンな暮らしを目指して精進しようと思う。
その後、師匠と共に福島駅に移動、打ち合わせ。
新しく始まる師匠の講談会のことについて。
京都方面で新しいことが始まりそうだ。
京都は僕が18歳から27歳まで過ごした土地。更に講談玉田家発祥の土地でもある。
盛り上がった打ち合わせだったように思う。
その後、西梅田の公園で明日の「三好清海入道」の稽古をつけていただく。
僕が虫よけスプレーを忘れたせいで師匠が蚊に刺されまくってしまった。常備しておくようにしようと思う。
最後に梅田でおうどんをご馳走になって色々な話をさせていただいた。
「玉山は部長になったらどうする?」「僕は部長にはならないと思います」「部長になるには何が足りないの?」「そうですね、、まず事務能力と…」から始まる会話で、最終的に、玉山が年功序列で部長に昇進。
部で社員Aの仕事を社員Bが横取り、それを部長であるところの玉山に社員Cが密告。
この時玉山はどうするんだ、というお話を30分ほどしていたように思う。
部長になった時のシミレーションはできた。部長、いつでも来い、という気持ち。
その後銀河英雄伝説の話など。
映像化した時の配役を誰にするか。などという話で盛り上がったりする。
ルビンスキーは渡辺謙さん。パトリチェフは勝矢さん。という所までは確定できそうな感じだった。何の権利も無いけれど確定で。
師匠と22時頃お別れして阪急電車で三国駅へ。
Wi-Fiを直しにいかなくちゃいけない。しかしWi-Fiの修理にも消費税がかかるのか。消費税が無ければ壊れなかったのに。
僕が悪いけれど、何となく理不尽な気持ちを抑えきれない。
この思い、明日の青山ビルさんでの立川文庫続き読の会にぶつけようと思う。