7月7日 昼下がりの講談会・動画撮影・立川文庫続き読み後記


今日はいろいろの日だ。
織姫だの彦星だのをふっとばすくらいの忙しさだ。自分的には。
朝、妻の作った鮭のホイル焼きと白ご飯を腹いっぱい食べて汗だくになりつつ家を出る。
これが後々に効いてくれた。

いくつか喫茶店で作業をして、昼下がりの講談会の会場、平岡珈琲店さんへ。
会場の準備を整え、師匠が来られて開演になる。

今日は開演前のカライタで「三方ヶ原の物見」をさせていただいた。
開演してからは前座で「玉田玉山物語~反省~」を。
玉山が失敗してマジで反省したのだけれど、玉田玉山物語として自分の失敗を嬉しそうに講談化している時点で反省を疑われても仕方がない。
でも本当に反省したのだ。次から同じ失敗をしないための策も練ってあるのだ。
こういう失敗をせずに、こういう講談をしなくて済む人生ならよかったのに、とも思う。
でもこういう失敗をしてしまった時に講談にしてもよい、ということはすごくありがたいことだとも思う。
僕の気持ちのセーフティネット、玉田玉山物語。
たくさん笑っていただけてすごくうれしかった。

師匠は夏!怪談!ということで「応挙と幽霊」をされた。
円山応挙という幽霊画の名人がつなぐ親子の不思議な因果物語、という感じだろうか。
大師匠、旭堂南陵先生の講談を初めて拝聴した時もこの演目だったように思う。
演じられる方ごとに味わいが変わって好きな話だ。

講談会が終わって、青山ビルさんに移動。
動画の撮影に入る算段だったが、張り扇と扇子を平岡珈琲店さんに忘れて取りに行って、落ち込む、などを経て撮影開始。
自分の分を取り終わったところで師匠に一報。起こしいただいて残りの動画も撮影をする。
1週間分とることができた。よかった。

それからすぐに立川文庫続き読みの会が開場。
カライタで「三方ヶ原の物見」。
もういろいろあって少し疲れてきていたので、声を出すためにおなかをしばくようにして修羅場読みをする。
開演してからは「講談玉田家ラジオ」の公開収録。そして「玉田玉山物語」ではさきほどの張り扇忘れた事件を講談にした。
もともと一本用意していたのだけれど頭の中だ「俺って駄目だ、どう駄目かっていうと」などとそのことばかりが頭の中をぐるぐるとしたので、講談にしたのだった。
衝動的な講談だった。

そのあと「立川文庫続き読み」を僕と師匠の続き読みで。
バカ力の豪傑たちが次々とやってきては大声を出したり取っ組み合ったりする。その理由が「仇討ちの助太刀の助太刀がしたい」というものだから妙だ。
また忍者の霧隠才蔵は一人でずっと蛸を食べている。
なんだかものすごい情景の広がる場面。

それこそここからがどんどん面白くなってくる。

講談会が終わって帰宅するころには腹ペコ。朝に食べたきり。何か食べる時間も特にないまま何も食べずにここまできたのだから仕方がない。
しかし朝に妻のホイル焼きをたくさん食べていなければ途中でくじけて泣き出していたかもしれないな。

自宅に帰って後記を書き終わりそうな今。
そろそろ織姫と彦星に対しても余裕が出てくる。あってもよいぞ、鷹揚な気持ちになったが外は雨。二人はうまく会えるのだろうか。


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