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【心の避難所】かくれてしまえばいいのです

生きるのがしんどいと感じている時に、24時間いつでも避難できるWeb上の隠れ家があると知り、私も今日、初めて入ってみました。

隅から隅まで、ヨシタケシンスケさんのやさしいゆるキャラでいっぱいの空間が広がっていました。
ヨシタケシンスケさんの絵本が好きな私は、これだけで気持ちが休まります。

木の中におうちがいっぱいあって、話を聞いてくれるロボットや管理人のおばあちゃんがいる、地上の「しにたいきもちとむきあうエリア」と

気がぬけるようなゆるいニュースを教えてくれたり、ゲームで気を落ち着かせたりすることができる、地下の「しにたいきもちをやりすごすエリア」と2つのエリアに分かれています。

プレイヤーは自分の見た目と名前を変えることができるし、広い空間を好きなように、自由に行ったり来たりすることができます。

私がまず入ったのは、地上エリアの管理人「むかんけいばあちゃん」の部屋。
家族でも、先生でも、上司でも、クラスメートでもない存在だから「むかんけいばあちゃん」。
部屋に入ると、ばあちゃんがお菓子を出してくれます。
マカロンに飴におせんべいにドーナッツ、他にもいろいろ。
そして、お菓子それぞれに、ばあちゃんからのメッセージが一つずつ込められています。

私がグッときて思わず涙したのは、「板チョコ」に込められたメッセージ。

「しにたくなっても、いいんです。しにたい気持ちのまま生きていても、いいんです。」
「しにたい気持ちのままたのしく生きることだって、じつは、できるんです」

かくれてしまえばいいのです 小話14

心のどこかで、しにたい気持ちを持っている自分を悪い奴だと、ずっと思っていました。

ある時に、ふっと、よぎる、しにたいという気持ち。
どこからくるのか、理由がなんなのか、わからないなら絶対にはっきりさせないといけないと思っていました。
はっきりさせられない自分に焦りを感じて、こんな人間はあやうい。だめだ何とか改善しなきゃ。と思うので精一杯。
そのままの自分を認めるなんてできません。


そのままの自分、突然しにたくなるような、ありのままの自分でいていいなんて、今まで思ったこともなかったのです。

だから、しにたがりな自分のままでいいよって言ってくれたむかんけいばあちゃんのメッセージに涙がとまらなかったのかもしれません。

しにたい気持ちを抱えたままでも楽しく生きることができるよ!なんて、結構なパワーワード。とても軽い気持ちで人には言えない言葉。

ばあちゃん、すごいなって。私がすごく欲しかった言葉を、座卓でお茶すすりながら、ほいっと板チョコを分けるように手渡してくれるのですから。

他のお菓子のメッセージも、心救われるものばかりでした。


気持ちがふさいで、どうにもならない時は、心のシェルターが必要です。
しにたいなんて気持ちは特に、家族には話せません。
自分で理由も上手く説明できないから、心配をかけたくないし、よけいに話せない。
だから、こうやって、Web上の、家族や友達と無関係なところへ一人で出かけられるっていいなって思いました。
実際に入ってみて、本当にリアルの誰にも心配をかけなくて済んだので、いいところだなって思いました。

ネットで「かくれてしまえばいいのです」と検索するだけで誰でもウェルカムな安心空間へ行くことができます。気になった方はぜひ!
心が元気なときでも遊びにいったらいいし、ヨシタケシンスケさんの世界に浸りたいとか、暇つぶしとか、理由なんてなんでもいいのです。

私も気が向いたらまた訪れてみます!


珠田


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珠田ちょき
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