42歳からみたら14歳
もうすぐ修学旅行を控えている中3の長女は今夜も饒舌。
なぜなら、一旦話しを出すと止まらんテーマを抱えているからだ。
それは修学旅行に行くにあたっての取り決めが一行に決まらん話。
行動班の振り分け、宿舎の部屋割り、
、バスの座席、レクレーションのかかりなどなど…。
まぁー1つが決まるまでに長い長い話し合いがなされるそうだ。
今日なんて、たかだかバスの座席表決めにもめにもめて1時間越え。
バスの横並びの座席は2席。
そこに座りたいと割り込む3人目の希望者の出現。ゆずらん人々。
かと思えば、誰にもバスで横に座ってる貰えないややはみ出しもの強がり女子が1人はいやだと耐えかねて泣き出す。
逐一、そんな感じらしい…。
他にも行動班は5人。
そこに無理やり入りたいと駄々をこねる6人目の女子。
長女のクラスでは女子だけがゴタゴタしてるのだが、隣のクラスでは男子まで泣き出すほどグループ分けが難航したんだとか…。
泣かんでいいやん。
どうか、泣かないで…。ほしい。
どこのお子さんかは知らんけど、親御さんの気持ちを思うと辛い。
自分の子どもが泣いてると思うと母は心が痛むのよ。
きっとその泣いたお子さん方は親には言えないだろうな。
その涙の理由を。
それを思うとなお一層心が締めつけられる。
母の知らないところで子どもが心を痛めていることほど辛いことはないのよ。
わたしが教室ににいたら、
「隣にすわったげるよ。」
「座りたくなかったら1人でもオッケー」
「どこの班でも都合のいい所に入れてくれたらいいで。」
と、言ってあげたい。
まぁ…↑ができるのはきっとわたしが42歳だから。
14歳の頃のわたしの記憶では当時そんなにもめた覚えはないが、
きっとその年齢独特の独占欲とか、マウントみたいものが存在していたのだろう。
1つ1つがいちいち大事件でこうじゃなきゃ楽しめない何かがあった。
42歳と14歳の違いは執着の濃度だと思う。
そのこだわりが苦悩を生むのだよ。
今ならならわかる。
長女は込み入った家庭の事情で早足で大人になってしまった感が否めないので、そのあたりに今葛藤を抱えているようだ。
「わたし何でもええねん!ホンマにどの席でも、どのグループでもそれなりに楽しめる気がするし、どこでもええねん。」
「でも周りがごたついてるから、なんかもうなんでやねんって、ツッコミたくなるわ。」
「隣にすわったげるよ。」
「座りたくなかったら1人でもオッケー」
「どこの班でも都合のいい所に入れてくれたらいいで。」
とママがいったそれわたしもまんま思うけど、一応42歳じゃないからさ、
14歳やからそこまでは言いきれなくモヤモヤするわけよ。
なるほど。
分かるけど切りこめない歯がゆさがあるのね。
どんなに大人びていてもやっぱり14歳は14歳。
長女の葛藤を聞いて42歳の心をもって、14歳をもう1回したいわ!と思った。
ほんま楽しいやろなと思う。
どんないざこざもかわいいが入るもん。
だって、本気で席1つで泣けるなんていじらしいやん。
「だいたいのことがかわいいでおさめられる気がする。」と言うと
長女が、42歳の14歳のママがクラスにまぎれててほしい。
抑えられない衝動で壁にパンチしちゃう男子
スリッパで壁を無駄に連打がとまらん男子
ドアの前で陣取るマンモス女子に怯えて出れない弱気な男子
見てたらオーーーイって思うから、42歳のママがそんな時すりよってきて、
「なっ!あれもかわいいな」が欲しいわ。
パンチしちゃう男子にも、壁を連打しちゃう男子にも、マンモス女子にもほらほらホルモンでいらつくよねー
心と体のバランスおかしくなると衝動的になるよねー
話に夢中で周り見えなくなるよねー
ぜーーんぶ14歳らしくてかわいいよねー
で、笑える気がする。
言いたい!
一つ問題はわたしからみた14歳はかわいいけど、14歳からみたまぎれこだ42歳の14歳のわたしはまったくかわいくないやろな。かわいいを連呼してキモいやろうな…。
何が言いたかったかと言うと、つまり執着がへるとグンと生きやすいよって話。
…ところで、70代からみたら40代のわたし、かわいいのかな??
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