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読書力がつく指定の100冊!を読んだら本当に読書力は上がるのか?主婦と子ども3人による人体実験⑨
読書はスポーツだ!
これは齋藤孝さんのご著書「読書力」に出てくる言葉。
「読書力」を要約すると読書とは、自分を鍛えるツール。
筋トレと同じく継続して鍛えることによって身につく。
読書好きと読書力は別のものであり、好きな本を読むのと読書力をつけるために読むのとでは読書をする行為は同じでも精神構造に大きな差が生じる。
その差が、読書力なのだ。
齋藤さんが提唱する読書力がつく目安は文庫100冊。そしてどの本でも良いわけではない。ある程度の読書力をつけるために必要な100冊がある。
ご著書で齋藤さんは読書力の筋トレに相応しい文学作品をご丁寧に100冊紹介してくれている。
読書力を高めるための読書!
やってやろうじゃないか!
読書は好きだが、読書力があるのかと問われると?が浮かぶ…。
?が飛ぶようではきっと無いのだろう…。
ブラックサンダーを餌に、3人の子どもたち(小5・中1・中3)も巻き込んで!
実験の記録をここに。
チャレンジの過程はこちらをよかったらどうぞ!
↓
9冊目は『福扇自伝』
そう、あの一万円の福沢諭吉の自伝。この本はを60年の生涯を口述し、のちにその速記分に全面加筆をほどこした100年前の本。
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正直一万円の諭吉さん、学問のすすめの諭吉さん、慶応の諭吉さんぐらいの浅~い知識しかなく、なんか偉人は知ってる。だけど、どんな人となりで具体的になにを成したのかぼんやりしか知らない…。
今回読んでみて大阪出身であることもはじめて知った。出身地が同じだけではい!親近感を抱くのは大阪人。
悲しきかな…出身地以外はまるで志がちがう。
まだ日本が鎖国から開国になったばかりの閉鎖的な環境で、学びを欲し生きる姿勢に偉人の所以を感じた。
これからの時代に必要なスキルは英語だと聞けば当時辞書もない中、英語の勉強にとりかかる。それまで長年勉強してきた蘭学に一切の未練を残さない潔よさにもしびれる。
福沢諭吉だけでなく偉業を成しえる人の共通点は今も昔も同じ。
飽くなき探求心を強烈に内包しながらも、過去に執着がない。
常に前を見据える人だと感じた。
福沢諭吉の思想が平等を強く説いてることもこの本から知った。
学びを得る者はより豊かに、学びを放棄した者はより貧しく。
それが格差を生む。
その格差が平等な世界を遠ざけてしまう。
だからこそ学問が知識が身をたすくのだの信念があった。
そんな世界を呼び込まないためにあの有名な『学問のすすめ』を書いたわけなのだ。
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず
有名なこの言葉には、福沢諭吉の平等を願う気持ちが込められいる。
わたしたちは学びたいと自発的に思えば何でも学べる知識の宝庫に今生きている。辞書もないところから本を丸写して書くことからスタートをきった福沢諭吉と大違いだ。
貪欲に学びを選択して生きていただろうか? 否…。
学びのフィールドが当然のように用意されているわたしは与えられた勉強すら喜べなかった。
子どものとき大人がもっと勉強しておけばよかったというあれは大人になった今まさに思う。
勉強なんて、テストなんてしなくていいい大人がうらやましかった。
随分もったいない生き方をしてしまった。
知識をつめこむだけの勉強はまるで学問ではないと知った今夜
強く強く我が子に学問をすすめる。
こどもたち3人はそれぞれ苦戦したり、寄り道したり、寝落ちしたりしながらなんとか離脱せず付いてきてくれている。
これだって立派な学問よね?
今夜一緒に調べた単語
・完音…終わる、片付く、終える、片付ける
・野暮…風雅な心にかけていること
・両国橋…当初、大橋とよんだが、墨田川が武蔵国と下総国の境であったため、ニ州橋とも言われた。のにち武蔵、下総両国に架かることらか、両国橋と正式に改められた
・双子縞…縞柄の一つ太縞糸の両側に細い筋を通したもの
・咽びあげた…生きを詰まらせるようにして泣くさま
・屏風…ついたてのこと。風と人の視線を遮ることができるもののこと
・風流…中世以降の日本にいいて高揚した美意識の一つ、上品なこと趣がある
・馬子…馬をひいて人や荷物を運ぶひと
・荷鞍…荷物を載せるため馬の背に置く鞍
・生薬屋…薬を調合・販売する店
最後に長女は今『どくとるマンボウ航海記』を読んでいる。この本は水産庁の漁船調査船に船医として乗り込んだ医師の体験記。
わたしはまだ未読なので背表紙のこの情報だけ。
半分以上読み終えたところで、おもむろに
「こんな大胆なこと言い切ってありなん?」と聞いてきた。
「ソーセージが好きな人間にはてんかん気質と分裂気質があって。ハムのほうが好きな人間には循環気質、ヒステリック気質って完全に言いきってねんけど。」
真剣に学会に発表しようと目論んでいたが航海の途中で断念したらしい。
知らんけど。
我が家5人のちっぽけな統計では100%あてはまってるやんとか言い出す長女。
「ママとわたし(長女)はハム派。つまりはいヒステリックです」
「パパと長男、次女はソーセージ派。分裂気質です。」
ちなみに分裂気質とは?
クレッチマーの分類による気質の一。非社交的・控えめ・きまじめで感情が極端に敏感だったり、逆にひどく鈍感だったりすると出てきた。
えーーーー!
わたしは違う。わたし以外はそうちゃう?
「ハムそない好きちゃうし」
「だからヒステリックちゃうし」
と、全否定にかかるその気質こそがもはやヒステリックなのか? そうなのか?
いや…ちーがーうーーーーーーー!!!!!
そんなこんなで①⓪に続く…。