短編戯曲『決行』 裏話
こんにちは!
今回は戯曲『決行』の裏話をしようと思います。
作品はこちらから。
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この作品は、大学の先輩である長谷川義輔さんの戯曲『泊めてくれへん』を原作に書いたお話です。
私にとっては初めて原作を用いて書いたお話になります。
昨年の授業の課題作品として長谷川さんが製作されたものを拝見して、とても面白くて色々なアイデアが浮かんできました。
そこで、原作としての使用をお願いして、この『決行』が書き起こされたというわけです。
元々原作にはなかった犯罪者とその幼馴染という設定や、ドア越しの会話など、かなり私好みのサスペンス要素を盛り込んだ結果、不穏な空気漂う仕上がりになりました。
でも、長谷川さんの書かれる軽快な関西方言によるキャッチーでリズミカルな台詞回しの雰囲気を損ねないように、精一杯努力しました。
関西弁で戯曲を書いたのも、今回が初めてです。
以前、一度だけ私の地元の訛りを用いて戯曲を書いたことがあったのですが、いかんせん関東弁なので、アクセントやニュアンスが繊細すぎたのが台詞を書く時点での難点でした。
なので、関西弁で台詞を書くのは本当に楽しかったです。
関西弁に限らず全ての方言に共通することですが、方言で話すことで一気に語気がまろやかになるというか、堅さみたいなものがなくなるように感じます。
慣れ慣れしいとかそういう意味ではなく、話し手の人間味や育ってきた土地、場所、環境のようなものが口調からなんとなく匂ってくるので、一気に親近感がわくからなのかな、と思っています。
方言は本当に魅力的です。
今作の関西弁はイメージ方言なので、玄人の方々からみたらくどい言い回しもあると思いますが、方言への憧れの強さゆえの過ちとどうか温かい眼で見てくだされば幸いです。
方言をお持ちの皆さん。本当に羨ましいです。
私は方言萌え関東人です。
いつもありがとうございます。
さて、話がそれましたが、
とにかく、関西弁で台詞を書くのがとても楽しかったので、いつかまた挑戦したいと思います。
そして、今作をきっかけにいつか日本中の方言を使って台詞を書いてみたいというどでかい野望も生まれました。
めざせ方言マスター!
そして、原作を用いた作品もどんどん書いていきたいです。
だって好きな作品の二次創作はテンションのぶち上がり方が尋常じゃありません。
確実に健康に良くなります。断言します。
普段作品を書いていて、最初から最後まで純粋に楽しいと思うことって実はあまりないのですが、この作品は書いていてずっと楽しかったです。
その分かなり好き放題してしまったのですが・・・
改めてお話を書くことの楽しさや面白さを再確認できた思い出深い作品です。
素敵な機会をくれた長谷川さんには本当に感謝しています。
ありがとうございます。
是非作品をご覧になってみてください。
ではまた次回!