【詩】顔のない少女
要件を聞こうか、少女らしきものはそういった
皿の上の何かを切り分ける音が聞こえる
しかし、少女の顔と同様に私にはそれが見えない
そして、両脇の不気味な男たちは私から視線を外さない。
後悔しかない。なぜここにきてしまったのか
口の中が乾く、言葉が縫い付けられたように出てこない。
しかし、もうこの選択肢しか存在しないのだ
私の命を対価にする。娘を許してくれ
なんとか口にする事が出来た
少女は笑っているようだが、声が聞こえない
少女は皿を前に差し出しだ
それまで見えなかったものが姿を現した
見たくなかったものがあった
遅かったのか、そう思った瞬間
私の意識は途絶えた
こちらはNEKOさんの画像を引用させていただき、その上で書いた詩です。
https://twitter.com/tm_a/status/1851806402202968410