戦国武将かわいそうな最期トップ3の武田勝頼を悼む
皆さん、歴史はお好きですか?私は、平安時代から戦国時代まで限定で好きです。どのくらい好きかというと、バブル世代の男性上司と、司馬遼太郎さんなどの著作の主人公について「かー、あのシーンが身もだえするんだ」なんて会話をできるくらいです。
長篠の戦いとは、なんぞ
日本において、刀剣主体から銃に変わった最初の戦だと認識しています。超スーパーカリスマである信玄公亡き後に、戦国屈指の騎馬武者隊を誇る武田家を勝頼さんが継ぎます。それを打ち破りたい信長さんが家康さんと、馬防柵を築き機動力を無くして、鉄砲でやっつけてしまうという戦です。
この戦いの後、偉大過ぎる先代と比較し、不安を覚えた家臣が次々と離反します。最期は裏切られた勝頼さん。野外で奥様と数名で自害しました。
最後の最後で裏切った家臣は小山田信秀で、信長さんに寝返りましたが、「こんなヒドイ裏切り者はいらぬ」とすぐに殺されます(ざまーみろ)
この弱体化の発端となった戦が、長篠城を巡って起きました。
(はい、皆さま、お疲れ様でした)
つまり・・・
なぜ長々と説明したかといえば、激しい戦いのイメージじゃないですか?
実際は?
本丸跡はビックリするほどのどかで、跡さえなかったです。
一番遺構らしいものは、長篠城駅から城跡の間にある搦手門跡でした。
本丸跡脇には、土居と堀が残っています。こちらは、江戸時代に崩されたと看板にありました。
なぞの鳥居
土居上に雰囲気のある鳥居が数本並んでいました。柵もないので、いいのかな?と思いながらも登ってみました。
あれ?なんと、城跡の中を乗ってきたJR飯田線が走っていました。
そして、ご神体がない・・・。併設されている長篠城跡史跡保存館でお尋ねすると、元は長篠城鎮守の城藪稲荷が祀られていたそうです。このお稲荷さまも長篠の戦いの被害者だそうです。
戦後、本社は新城に移されましたが、残された末社が荒れ果てて、人に乗り移ったりしたそうです。そこで、城跡にお社が建てられたのですが、長篠城跡が文化財に指定されたため、大通寺に移動されたそうです。
それで、なぞの鳥居だけが残されたようです。
勝頼さん、ここでも食われ気味
保存館の主人公は、もちろん、勝頼鳥居強左衛門です(鳥居のご加護?)。
鳥居さんは筆者の中で好感度の高くない(司馬さんや池波さんの作品読むと、そうなっちゃう方が多いはず汗)家康さんの家臣なので、サラっと見学。
旅では、しておけ、買っておけ!
旅先で、高いからーとか、もうたくさん買ったからーとか自分に買わない言い訳を羅列して、二の足を踏むことありますよね。分かる、分かる、分かりますよ。今月30万を超える車検等(税金、保険含む)に青ざめている筆者からのアドバイスは1つ。
しておけ、買っておけです。結局、来る費用、時間を考えれば、体験しておいた方が絶対いいですよ!プライスレスな思い出が、ひとつ手元に多く残るだけ。間違いない!
でも、筆者しでかしてしまいました。欲を張って、帰りにチラッとでいいので、桜のリベンジをかけて名古屋城にも寄ろうかなと思ってしまったのです。
そして、飯田線は1時間に1本。鳥居さんは興味がない。でも、実際に戦場となった設楽原と馬防柵には興味あったんです。
この中の保存館周辺史跡コース、行けば良かったと、今、後悔にまみれております。その最大の理由は、桜の季節だったから!詳しくは次号ではなく、次項で。
のどかな中、唯一忙しい乗務員さん
さぁ、長篠駅に帰ってきました。無人駅です。この城壁?の中が待合スペースになっていて、ベンチがあり、雨が降っても大丈夫仕様でした。
城壁をくぐれば、そこは線路でした。
来るときもワンマンだったので、青春18切符で良かったです。帰ってからみたらyoutubeでも、乗り方の動画がありました。バスみたいに、乗車駅の分かる整理券をとります。
電車が動き出すと、無人駅の前は、後方(車掌さん側)から切符の精算が必要な方のために電車内を歩かれまれます。そして、運転席にIN。駅に着くと、運転席後ろに設けられたバスの精算口みたいな窓口で、整理券と機器に入れられる料金を確認します(無人駅から乗車された方のため)。それが済むと、無人駅では降りて、ホームで切符を回収(有人駅から乗ってこられた方のため?)されてました。その後、安全を確認しつつ?2両編成の後ろまでホームを走って戻る。⇐ここで忙しさに気付きました。
車掌席で扉を閉め、発車。
皆さん、あれ?って思いませんでした?
そうなんです。ワンマン運転なのに、車掌ブースにいて出発する時、車内を歩いて運転席に着くまで、電車動いているんですよ!
飯田線は終点折り返し運行らしいので、後方でも運転できて、自動運転機能でもあるのかな?と思いました。ご存知の方、教えてください。
この車掌さんのホームダッシュを何度か見て、ワンマン×無人駅のご苦労に気付きました。
このJR飯田線、単線で、逆方向の電車と駅で通り過ぎる方式です。実は、来る時、遅れている逆方向電車待ちで30分停車しました!
遅延のせいかと思っていたのですが、乗車率も時間によっては高く、各駅間の距離が短めなので、この路線のワンマンの乗組員さん(運転手兼車掌さん)はいつも忙しいようで、言及しているサイトがいくつかありました。
鉄分高め、秘境線
帰ってから知ったのですが、長野県まで繫がっており人気路線のようです。利用した豊橋ー長篠城駅間は秘境感ありませんでしたが、人気のある秘境駅を路線に抱えているようです。
訪れた時も、新城さくらまつりの開催期間で、朱塗りの橋がかかった桜淵県立自然公園が美しいらしく、途中下車の誘惑に駆られました。
次回は、長野に向けて、日帰りじゃなく利用してみたいと思いました。
ノンビリが一番贅沢
来る時の電車が遅れたのは書いた通り。一緒に降りたご夫婦は、30分後の折り返し電車に乗ろうと、駆け足で向かっていました。駅から城跡まで、普通に歩いて8分と言ったところ。見ていると、城跡看板などを数枚撮影して、スタンプ押して帰られてしまいました。来るの大変なのに、もったいない。
1時間半後の帰りの電車内で調べると、まさかの名古屋城が桜シーズンで夜間拝観もできるとのこと。馬防柵、見に行けば良かった。でも、明るい時間に写真撮りたかったしいいのです。計画通り。