お正月こそ、断然、伝統芸能だ
いつまでお正月気分でいる!ちょっと、職場なんかで、うっかりさんしてしまうと、この時期言われてしまう言葉。
それがまだもう少し、赦されてしまうのが、伝統芸能だと思うのです!
ま、そう書きながら、筆者はちゃっかりとnoteを進化させてしまいましたけどね。
そう、プロフィール画像を、稼げて美しいイラストレーターを目指す友人が写真から作ってくれたのです。実物よりかわいいところが、友情なんだなー。今後は、このアバターでよろしくお願いいたします。
偉そうなこと言ったけど、1つしか知らない
筆者は、狂言と能の観劇経験はあるけれど、どのようにお正月を寿ぐのかは知りません。キャッチーな言葉で釣って、すいません。でも、友の会会員で、何年も新春行事に参加している関西のSOUL芸能、文楽のことなら知っていますよ!
美女や神様から御神酒をいただく
毎年、初日となる1月2日には、その前年におめでたいことのあった方、今年は吉田玉翔さんが演目で遣われた恵比寿様がおめでたいということで、お酌をしてくださったそうな。コロナ以来、混雑を避けていたので行かず残念に思います。
2019年度は、人間国宝の吉田和生さんが遣う赤姫が、鏡開き後、木升に御神酒を注いでくれました。文楽のお姫様のかわいく、上品な仕草を堪能して欲しかったので、動画でなくて残念です。
近い人間国宝
そう、文楽の技芸員さんは、時々、心も身体も距離近でお会いする機会があったりします。実は、筆者のスマホにもこの和生さんと赤姫の3ショットの写真が保存されています。
以前、今回の能登地震のような災害地への寄付をロビーで募っていらして、そこで寄付するとお人形さんを抱えた人間国宝と写真を撮っていただけたのです。
少ない額だったので恥ずかしく、お金だけ入れてソッと立ち去ろうとしたのですが、すかさず心優しい人間国宝に声をかけていただき、赤姫と手をつないだ写真を撮っていただきました。
鏡開きの際の和生さんも、優しさが溢れていました。直後の一部に出演予定の和生さんを、劇場スタッフがそろそろと促すのですが、遅れてご到着されて列に並んでいるお客様のために、それを振り切ってさらに数分、御神酒を注ぎ続けてくださっているのを拝見しました。人柄もしゅてき♥
ばらまかれる福
7日までは、座席番号での抽選で、毎年干支の描かれた手ぬぐいも運が良ければいただけちゃいます。年始の運試し、いかがですか?
筆者もいくつか持っています(動画を探して、友の会歴が少なくとも5年以上だと驚きました。そりゃ、複数持ってますね)。抽選でいただいた年もあれば、コロナ以前に自らゲットした年もあります。
コロナ以前は、幕間に若手技芸員さん数名が舞台に出てきて、神社でよくみるARE!みたいに、クルリと結んだ手ぬぐいを投げてくれていました。
自らとはですね、筆者と友人の近くの担当になった咲寿太夫さんの名前を2人で連呼しまくりました。そして、2人とも入手。ご年配の・・・たしなみを知るお客様が多いので、あまり声を出す方がいないのをこれでもかと利用しました。すいません。
神様は飲み放題コースで!
今年の初春公演の第一部は、軽快で、見たことないよーって方も楽しく見られる七福神が宝船で、隠し芸を繰り広げながら宴会をして、日本にいらっしゃるというおめでたい慶事でスタートです。太字部分にご注目!七福神、宝船、隠し芸ですよ。ウキウキしちゃいますよね?しかも、向かう先は日本(蓬が島)。
芸能の神様である弁財天を含め三味線など楽器を披露する神様に、布袋様は腹鼓、福禄寿は長い頭に獅子舞を乗せてお笑い担当です。筆者と同じお笑いを愛する関西の血が流れているのでしょうか?そして、筆者の推しの恵比寿様は、釣り竿ドラムと・・・忘れてはならぬ鯛釣りをご披露してくれます。推し理由は、唯一日本人だからです。総本山は、兵庫県西宮神社です。皆さまご存じでしたか?
神様たちの宴会、打ち出の小槌などから泉のようにお酒が湧き出て来るので、飲み放題無制限プランです。
目にも美味しいお弁当をノーアルコールで
神様に続いて、お昼にしましょう。幕間は25分とか短めなのですが、ここでご年配の方が秘めたパワーにいつも驚かされています(もしかしたら、手ぬぐいへの執念が見苦しい🙈との無言のお叱りなのかもしれない)。皆さま休憩の合図と共に、スタスタと出て行き、ロビーの席を確保し、食べ終えて戻っていらっしゃる。
食べるのも遅いし、圧倒されてホールに向かうのも、劇場到着も遅め(汗)なので、開幕前に買えず”売切”の場合も多い、浪速寿司をいただきました。いつもある定番ですが、お正月らしく、なお嬉しかったです。
一種類一種類、味付けも中に入っている具材も違うんです。美味しかったです。
お土産は、卵白ありなしで迷う!
劇場には売店もあります。ばら撒き用に楽しくてピッタリな一品、ございますよ!2種類ある文楽せんべいです。
1つめはかしら焼き。文楽人形の頭の焼き印が押された全卵せんべい。2つめはさわり焼き。こちらは頭に加え、お着物まで少し入った卵黄のせんべいです。
劇場で購入すると、主人公の着物の柄の紙しおりをオマケでつけてくださいます。おせんべいは配って、ちゃっかり栞は自分のものにしてしまいましょう。
オンラインでも購入できるようです。
富山の老舗の型を使用して作られた季節ごとの民芸品のようなラムネとのセットも、劇場では販売しています。絵葉書が一枚ランダムで入っています。
大野屋さんはこちら。ただ、セット販売は劇場のみだと思われます。
筆者の更新が遅く、7日後の22日までとなってしまいましたが、文楽の魅力伝わりましたでしょうか?当日券もありますので、もし良かったら、お越しください。
文楽は2日からだったので、能登地震には間に合いませんでしたが、きっと地震の後に向かっていてくれますよね。
だって、今回、宝船が向かっていた蓬が島は日本を表していますが、能登に蓬莱島があるんですよ。きっと、いいことあるはず。