【読書感想文に悩む学生またはその親必見】たま流楽しんで書く読書感想文の書き方
誰もが一度は苦しむあの宿題…
そう、読書感想文!
何を隠そう、私も読書感想文に苦しめられた内の1人だ。
(学生時代、なんとか絞り出して書くも文字数が足りておらず、
再提出をくらったこともある。)
何を書けばいいかわからない!
書くことがない!
おもしろかったです。悲しかったです。
これでおわってしまうではないか!
埋まらない原稿用紙…
迫る期日…
計算や書き取りならやれば終わる。
しかし、
読書感想文は筆が進まない以上終わらないのである。
こうして学生たちにとって、
読書感想文は、最恐に忌々しい宿題となる。
今まで読書感想文が苦手だった私が、
こんな記事を書けるまでに克服できたのは、
期日や文字数、”学校の宿題”というそれだけでやる気をなくす状況など、
制約がなくなった状態で自由に書き、自分なりの文章スタイルが見つかったからである。
学校は読書感想文を宿題にするわりに、
その書き方をきちんと教えてくれただろうか?
私が見つけ出した書き方を使えば、
もう読書感想文なんて赤子の手をひねるようなものだ。
この記事と運命的な出会いをした、
そこのあなた。
お困りではありませんか?
・読書感想文に苦しむ小学生、中学生、高校生
・子供の尻を叩きたいが教え方がわからない親
・内心こっちが教えて欲しいと思っている教員、塾講師
さあ、読書感想文との苦しい関係性からの解放…
いや、読書感想文との楽しい時間の始まりだ。
始めに断わっておくが、
この書き方は賞をとるための書き方ではない。
楽しんで書くための書き方である。
審査員に喜ばれる書き方や、賞を取るための裏技小技は一切登場しない。
「ずっと原稿用紙の前で苦しむよりは、
楽しく書いてあまった時間で遊びに行こう。」
そんな諸君に読んで欲しい。
(楽しんで書くと評価もよかったりという逆説もあることは耳に入れておこう。)
たま流楽しんで書く読書感想文の書き方
まず、
なぜあなたは読書感想文が書けないのだろうか。
自分には才能がないから
作文は苦手だから
作品の内容に関連する経験がないから
国語が苦手だから
頭がよくないから
そう答えるだろうか。
まず結論から申し上げると、
読書感想文に才能も経験も必要ない。
読書感想文が書けないという人は、
書けないのではない、
書き方がわからないのである。
書き方の手順さえ知っていれば、
あとは機械的に作業を進めることができる。
頭を働かす場面が多く、
全てが単純作業というわけにはいかない。
しかし、
手順がわかるというのは、
読書感想文で精神をむしばむ
進まない、先が見えない
からの解放ではないだろうか。
また、
受賞作には自分の経験とからめた作品が並びがちである。
たしかに、
賞を取ろうと思ったら、実体験に基づく説得力というものは有力なのかもしれない。
だが、
そんな経験がないと書けないなんてことはない。
少しネタばらしをすると、
よくある読書感想文は経験を書くものだが、
私の読書感想文は考えを書くものだ。
考えなんて言えから一歩もでなくても湧いてくる。
ああ、待って待って、
そういうののほうがよっぽど苦手だという人でも大丈夫だから、
安心して読み進めてほしい。
誰でもできる読書感想文のステップ
さあそろそろ書き方に移ろう。
ざっくり分けると、
以下のステップを踏むことになる。
①本を読む
②抜き出す
③選ぶ
④意見する
⑤文章を書く
⑥原稿用紙へ
では、それぞれ細かく説明していく。
①本を読む
読書感想文は本を読まなければ始まらない。
応援しているので頑張って読み終えてほしい。
〔読むときのコツ〕
・読書が得意ならば、特に気にせず最後まで読んでしまおう。
・読書が苦手ならば、よくわからなくてもまず短時間で一度ぱらぱらと読み終えてしまおう。
・ネタを探すにはふわっと読みを何度も繰り返すほうが向いている。
〔本選びのポイント〕
・正直何でもいい
・”書きやすそう”より”おもしろそう”を優先する
②抜き出す
ここからだいぶそれらしくなってくるので付いてきて欲しい。
ノートか紙を1枚用意しよう。
ここでは、本から感想文のネタを取り出す作業を行う。
以下に該当する部分をもれなく抜き出す。
・自分の感情が動いた場面、台詞、表現
(自分の感情が動くっぽいんじゃないかと思う場面、台詞、表現)
・理解できなかったシーン、台詞、表現
・場面の転換が起こった部分
作者にとって句読点や漢字カタカナは、
あなたの思う500倍は重要な意味をもっている。
しっかり抜き出して紙に書き写そう。
1個につき長くて2行ぶんくらいで短く抜き出す。
ネタを取り出す部分だから、
気軽にたくさん抜き出してほしい。
だが、
1つあれば書けるので少なくても問題はない。
③選ぶ
②で抜き出したネタを見てみよう。
ここからネタ選別の作業に入る。
抜き出している時点で、
これだと思って抜き出したものと、
数合わせでなんとなく抜き出したものなど、
自然と優先順位がついているのではないだろうか。
それでは、
実際に取り扱うものを厳選していこう。
何がいいかわからないという人は適当でよい。
1つに対してたっぷり書ける人は少なく、
いくつかのトピックに対して少しずつ書く人は多く選びだそう。
ただ、
安易に大量に選んでしまうと、トピック同士をつなげる作業が大変になることは覚えておいてほしい。
おすすめは、かなり少なく2,3個まで絞ることだ。
④意見する
③で選んだものを膨らめていく作業に入る。
ここは文章の内容を決める作業である。
感想文では感想を書かないのがたま流の鉄則である。
出しゃあいいんだったら、
意見文にすりかえたほうがよっぽど書きやすい。
そして、意見というのは
ああしたほうがいい、
こうしないほうがよかった、
という最適解探しだと思ってもらうと困る。
物語にとらわれすぎないように。
もっと広い視野で意見を述べてほしい。
自分事にするというのが意見を述べやすくするコツだ。
登場人物がどうしようもないクズだったら憤りをあらわにしてほしいし、悲しい結末なら思い切り嘆いて欲しい。
その単純で純粋な気持ちに裏付けの根拠を加えてやればよい。
意見には根拠が必要であり、
根拠がしっかりしているほど理論的な文章になる。
どうしてもこの作業が進まない人は、
図解のようにして単語や短い文章を、
書き出してみるとよい。
この部分については
ここには全く書き切れていないため、
あらためて記事にするかもしれない。
⑤文章を書く
まずは、文字数カウントアプリで書き始めることをおすすめする。
別の原稿用紙に下書きをする手もあるが、
加筆修正の際に文字数がわからなくなってしまう。
そして、
考えながら書く場合は、非常に多くの手直しを入れることになる。
そうなると、
やはりここは文明の利器を活用すべきだと思う。
たま流では
とにかくずらずらとだらだらと文章を書けるだけ書き連ねてもらう。
できるだけ長くだ。
文字数を考える必要はない。
なぜなら、
細切れの素材を綺麗に接合していくより、
出し切った大きな素材をバサバサと切り、
入れ替え差し替えするほうがずっと楽なのだ。
とにかく長く文章を書いたら、
編集作業に入るわけだが、
ここからは当人のやる気次第である。
提出することが目的ならば、
誤字脱字と文脈の破綻のみを直せばよい。
評価がもらいたいならば、
この編集作業が非常に大切である。
時間をかけよう。
編集のポイントは、
読者として編集することである。
いらない部分は無情で切り捨てる。
はじめて読んだ人が理解しやすい論理展開にする。
このあたりは心がけておいてほしい。
⑥原稿用紙へ
あとはできたものを原稿用紙に写すだけである。
まとめ
いかがだっただろうか。
正直私はこの記事を書きながら、
全くもって説明したりないと思っている。
④意見するのステップや⑤の編集の仕方などは、
話しても話したりないほど、
奥が深いものである。
もしこの記事が好評で需要がありそうならば、
各ステップのさらに詳しい内容や、
実際に感想文を書いた具体例などを記事にしたいものである。
夏休みの読書感想文繁忙期までには間に合わせたいところ。
この記事を読んでくださった向上心のあるあなたのために、
文章講義を書き続けようと思う。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
↓文章が書けない方におすすめの本