あなた達にはわからない
どれだけ書いても視界は明るくならなかった。
深夜というか早朝というか。午前4時。
目が覚めてしまった。まだ外は暗かった。
酒が飲めない一人の夜をどうやって消費していたか忘れてしまった。
先週の話。何も意識していなかったけれど、毎晩一人で酒を飲んでいた。特に嬉しかったことも悲しかったこともなかったけれど、毎晩酒を飲んでいた。
「俺は本当に心配なんだよ」
今月の飲酒事情をおどけて話す私に一人の友人が言ってくれた。
その言葉はとても暖かくて、火傷してしまいそうだった。
その言葉