図書館とわたし〜中高時代:縁を深める〜
図書館と自分とのかかわりを振り返るシリーズ第3弾。今回は中高時代のお話。
第1弾、第2弾はこちら。
幼少から図書館や図書室という場所に馴染みがあり、それなりに本を読むのが好きだったわたし。
中高時代はそこまで本を読んでいたわけではなかったが、図書室との縁は深まるという、今思えばけっこう不思議な時代だった。
というのも、わたしは中高時代、わりと長いこと図書委員をやっていた。
図書委員になるぐらいなら本が好きなんじゃないの?と思うかもしれないが、図書委員をやっていたのは別の理由。それは、
図書室の受付当番で本のバーコードをピッてやりたかったから。
それだけ。
わたしが中高6年通っていた学校にはわりと立派な図書室があり、当時からすでに本の管理が電子化されていた。
なので貸出や返却も受付の人がバーコードを読んで処理していて、放課後は図書委員も持ち回りでその当番をしていた。
第1弾の話にも書いたが、この図書館の受付というのは密かにわたしの憧れだった。
たぶん、入学後に生徒が当番をしているのを見て「わたしもそれやりたい!」と思ったのだろう。やっているのが図書委員だと分かって、次の年から図書委員に手を挙げるようになった。
私自身は、図書室に通いつめて毎月何十冊も読んでいる、いわゆる「本の虫」みたいな人間ではなかった。
そういう子はクラスにいたし、どう考えてもその子の方が図書委員らしかっただろうに、なぜかわたしみたいな不純な動機の奴がずっと図書委員をしていた。
しかも仲のいい友達を巻き込んで…(振り返ると自分勝手さが怖い)。
まぁでも、それだけのことはあって、図書委員はやっていて楽しかった。
受付当番もさることながら、校内掲示板に出す図書室の宣伝ポスターをつくる仕事もあり、友達とそれはものすごい気合を入れてつくった。
図書室の先生もまさかそこまで力を入れると思っていなかったのだろう。掲示期間が終わった後もしばらく図書室に貼ってくれていたのは嬉しかった。
(ポスターつくるだけつくって自分はあんまり本を借りてなかった気はするけど…笑)
それから、勉強面では小学生の頃以上にお世話になるようになった。
まず、テスト勉強ではよく図書室を使っていた。特に友達と一緒に勉強するとき。
仲の良い友達が運動部でいつもは一緒に帰れなかったので、テスト前で部活が休みのとき、図書室で勉強して一緒に帰ったのは貴重な思い出だ。
そして、大学受験の前も、今思うと学校の図書室にかなり助けられていた。たしか、夏休みは毎日のように図書室に通って勉強していた気がする。
家でも勉強できなくはないけど、やっぱり図書室の方が集中できるし、なにより移動時間と場所の違いでメリハリがつく。
このときぐらいから、図書館や図書室は、わたしが自然とがんばれる場所、力を引き出してくれる場所になってきていたのかもしれない。
そういうわけで、こうして振り返ると中高時代はそれまで以上に図書室とのかかわりが深くなっていたみたいだ。
当時は別に「図書室が好き!」とはっきりとは思っていなかったのだけど、それも身近だったゆえなのだろうか。
なんやかんや、図書室はいい思い出、充実していた思い出がたくさんある場所なのだ。