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図書館とわたし〜小学校:本を借りる場を越えて〜

最近はまっている図書館という場所との関わりを振り返ってみよう、ということで勝手に始めたシリーズ第二弾。

今回は小学校の頃の話。

ちなみに、第一弾はこちら。


小学校に入ると、小さい頃よく行っていた町の図書館には前ほど行かなくなった。

学校もあるし、友達と遊ぶことも増えたし、たぶん純粋に時間が減ったんだと思う。

それから、何年生かのタイミングで近所に新しい図書館ができたのも大きい。どうしても新しくてきれいで本も多い図書館には目移りしてしまう。子どもならなおさらだ。

それに、本は学校の図書室でも借りられた。

そういうわけで、行くところは変わったものの、図書館という場所との縁はずっと続いていたわけだ。


小学生の頃、決して本の虫というわけではなかったけれど、それなりに本を読むのは好きだった。

学校の図書室で、こまったさんのお料理シリーズや、わかったさんのお菓子シリーズを借りていた記憶がある。この頃から食い意地が張っていたようだ。

海外のお話もけっこう好きで、『若草物語』とか『大草原の小さな家』とか、なぜかアメリカの一家の物語的なものにはまっていたこともあった。

そして、学年が上がると、本を借りるためだけではなく勉強にも図書室を使うようになり、放課後、ときどき友達と図書室で宿題をしていた。

なぜか途中から定規とノートで「たたいて・かぶって・じゃんけんぽん」をしていたのも覚えている(さすがにわたしたち以外に誰もいなかったはず…)。

…とまぁふざけた思い出もあったけれど、この頃からわたしにとって図書室は勉強の場にもなっていたわけだ。

あと、小学校の図書室で印象に残っているのは、毎日のようにボランティアで来てくれている保護者の方がいたこと。

基本的にはカウンターで本の貸出の対応をしてくれていたが、子どもの話を聞くのが上手な人で、「おばちゃ〜ん!」とその人に話を聞いてもらいに行っていた子もいたんじゃないかと思う。

私自身はそれを目的に行ったことはなかったけれど、ただ本を読んだり借りたりするだけの場じゃないという雰囲気は、なんとなく感じられた。


今にして思えば、図書室は教室以外の居場所にもなり得る場所だ。

そして、それは学校の図書室だけではなく、地域の図書館にも通ずることだと思う。

子ども食堂やマーケット、パソコン教室などイベントを開催して、いろいろな人が幅広く集う場になっているようなところもある。

「図書館」とか「図書室」という名前だけ見ると本がある場所ということだけれど、それにとどまらない役割がある。そう考えると、やっぱり図書館は不思議でおもしろい場所だなと思う。

そういう図書館・図書室の姿とは、小学校の頃に出会っていたみたいだ。

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