図書館とわたし〜留学時代:図書館に入り浸る〜
図書館と自分のかかわりを振り返るシリーズ第5弾。今回は、イギリスに留学していたときの話。
▼第1〜4弾
わたしは大学時代に1年間、イギリスの大学に交換留学をしていたのだが、そのとき図書館には大変お世話になった。
それはもう、入り浸るぐらいの勢いで図書館を使っていた。
というのも、まずイギリスの大学では、講義やゼミの前にいくつか文献を読んで予習をしておくことが前提になっている。それもけっこうな量…。
現地の学生がどれだけまじめにやっているかは分からないが、少なくとも留学生のわたしはちゃんと読んでおかないと太刀打ちできない。
で、いくつもの本を逐一買うわけにもいかないので、嫌でも図書館を使うことになる。
それに、図書館は本だけではなくパソコンも設置されていたので、そこで講義の録画を観て復習したりレポートを書いたりすることもできた。
(わたしが留学していた大学では、なんと講義はすべて録画されて後から観られるようになっていて、めちゃくちゃ助かった。)
図書館には勉強に必要なリソースと静かで集中しやすい環境がそろっていて、予習復習や課題をするのにもってこいだったわけだ。
それから、図書館のサービスでとても助かったのが、留学生向けのレポート添削サービスだ。
留学生は英語が母語ではない場合も多いので、レポート作成では何かと苦労も多いもの。そんな留学生のために、レポートを出すと一対一でアドバイスがもらえるサービスがあったのだ。
使える回数は決まっていたと思うが、こっちもついていこうと必死なので、使えるもんは何でも使う。
提出してみると、文法的なミスだけではなく、全体の構成とかどこが足りないとか、そういう指摘をもらえて大変ありがたかった。
あとは、一つの大学の敷地内にもいくつか図書館があり、それぞれに雰囲気が違っていたのもおもしろかった。
でーんと厳かな建物でTHE 伝統!みたいな感じのところもあれば、新しくて最先端な図書館もある。
直近の講義の場所や必要な本によっていろいろな図書館を使ったし、気分によっても変えられるのでモチベーションを保つのにもよかった。
そういうわけで、留学時代は本当に図書館に入り浸っていたし、ずいぶん助けられていた。
いつの間にか、朝から図書館に行き、授業の合間や終わった後も図書館に行き、食事と風呂と睡眠のために寮に帰るという生活になっていたぐらいだ。
ここまで図書館を使ったのは、今のところ後にも先にもこのときぐらいだろう。
それぐらい図書館に支えられていたし、わたしの留学時代は図書館とともにあったといっても過言ではないなと、今になって思う。